株初心者に「株価が10倍になる銘柄ある」というと「そんなにおいしい話があるか」とツッコミが入りそうな気もします。しかし、実際には渡したとにとって身近な企業の株価が数年をかけて10倍以上になっている銘柄が何社もあります。今回はそうした銘柄一覧と見つけ方についてみていきましょう。
10倍株とは何か
「10倍株」とは聞きなれないなと思われる方もいると思います。「10倍株」とはそのままズバリ「株価が10倍になる銘柄」のことを指します。「10倍株」は英語では「テンバガー」とも呼ばれます。
世界を代表する運用者として有名な米運用会社フィデリティでファンドマネージャーであったピーター・リンチが著書「ピーター・リンチの株で勝つ」(ダイヤモンド社)で以下の様に述べています。
ウォール街の業界用語で「テンバガー」というのは、10倍上がる株のことだ。これは満塁ホームランのことを「フォーばがー」という野球の言い方をまねたのだと思うが、もちろんフォーバガーも悪くはないけれども、テンバガーというと満塁ホームラン2本プラス2打点ということなので、一度でもテンバガーにあたれば最高だということがよくわかるであろう。
「10倍株」は、投資した株式の株価が10倍にもなるわけですから、アマチュア投資家である個人投資家のみならずプロ投資家である投資信託を運用するファンドマネージャーやヘッジファンドなどの機関投資家も常に探し求める株式投資最大の醍醐味といえます。
日本の10倍株とは
では、日本に10倍株などあるのでしょうか。
10倍株について知る前に、日本の上場企業の数が何社あるのかを見ておきましょう。
日本証券取引所によれば、2018年8月8日時点で約3600社あります。個人投資家は、この銘柄数の中から次なる10倍株を見出さなくてはいけないということになります。
「3600銘柄の中から自分で見つけ出さないといけないのかぁ」という声も聞こえてきそうですが、残念ながらそこは致し方ありません。ただ、株初心者だからといってあきらめるのはまだ早いです。
ここではLIMO(リーモ)で紹介した10倍株についてみていきましょう(記事が公開され次第順次アップしていきます)。意外なことが見えてくるかもしれません。
日本の10倍株の例
- 10倍株どころの話ではない!モノタロウの強さの秘密
- 「10倍株」どころの話ではないアウトソーシング社
- 「業務スーパー」運営の神戸物産は「10倍株」
- セリアは「10倍株」どころの話ではない会社
- 「かつや」のアークランドサービスは「10倍株」どころの話ではない
- 「10倍株」どころの話ではないGMOペイメントゲートウェイ
10倍株の特徴とは
こうしてみるとあることに気づきませんでしょうか。
そうです、「10倍株」といってもプロ投資家として「知る人ぞ知る銘柄」というわけではなく、食品スーパーである「業務スーパー」であったり100円ショップの「セリア」であったりします。たとえば小売企業であれば日常生活の中で自分で事業内容について知ることもできます。
そして、そうした小売企業をみて分かることがあります。過去5年などの実績を見ても、赤字がないのです。
「10倍株なのだから優良企業で当然だろ」という指摘も聞こえてきそうですが、5年や10年というスパンで赤字がない企業を探すというのも「10倍株」を見出す上で非常に重要です。
加えて、その利益、特に当期純利益(税金を支払った後に残る最終利益)が毎年拡大していることが重要です。これは世界を代表する投資家ウォーレン・バフェットも重要視している点です。
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LIMO編集部