2025年度の「年金生活者支援給付金」は、前年度と比べ2.7%増えました。8月15日に2度目の支給が控えています。

年金生活者支援給付金とは、年金収入等が低い人を支える制度のこと。年に1度、対象となる人には日本年金機構から緑の封筒が届きます。

本記事ではそもそも「年金生活者支援給付金」の支給対象となる要件や、請求手続についてわかりやすく解説します。

気になる金額も一覧で見ていきましょう。

1. 「年金生活者支援給付金」って何?対象となる条件一覧

年金生活者支援給付金とは、年金を含めても所得が低い方の生活を支援するために、年金に上乗せして支給される給付金です。

1.1 年金生活者支援給付金の財源

年金生活者支援給付金財源は、消費税率引上げ分があてられてます。

「年金生活者支援給付金の支給に要する費用の財源は、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律の施行により増加する消費税の収入を活用して、確保するものとする。」
引用:e-Gov法令検索「年金生活者支援給付金の支給に関する法律」

1.2 「障害年金生活者支援給付金」と「遺族年金生活者支援給付金」の要件

3種類あるうち「障害年金生活者支援給付金」と「遺族年金生活者支援給付金」は、それぞれの年金(障害基礎年金もしくは遺族基礎年金)を受給中で、前年の所得が472万1000円以下の人が対象です。給付金の判定には、障害年金や遺族年金などの非課税収入は含まれず、扶養親族等の数に応じて給付額は増額されます。

残りの「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件は、少し複雑です。