セリアは「10倍株」どころの話ではない会社

「10倍株」研究シリーズ

Atiwat Witthayanurut/Shutterstock.com

シリーズでお伝えしている「10倍株」研究。今回はセリアについて同社の有価証券報告書をもとに事業内容や業績実績、また株価の動きについてみていきましょう。

セリアについて

セリアは100円ショップを運営する会社なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。同社は小売業及び卸売業を中心に事業として運営する会社です。

また、ここでの小売業は商品を消費者に直営店舗で販売する事業であり、また卸売業は商品をフランチャイジーもしくは大口顧客に卸販売する事業のことを言います。

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尚、同社は岐阜県大垣市に本社を構える岐阜県の企業です。「Seria 生活用品」1号店がオープンしたのが平成15年(2003年)4月、また同年9月には日本証券業協会に株式を店頭登録しています。

セリアの業績は過去5年でどうなったのか

同社の業績についてみてみましょう。

売上高は、2014年3月期に1093億円であったものが、2018年3月期には1591億円となっています。この間も毎年増収が続いています。

経常利益については、2014年3月期に102億円であったものが、2018年3月期には165億円となっています。

当期純利益については、2014年3月期に61億円であったものが、2018年3月期には113億円となっています。当期純利益は5年で約2倍近くにまで拡大しています。

セリアの株価は過去5年でどうなったのか

ここまで株価をけん引する業績についてみてきましたが、ここでは株価についてみていきましょう。

2014年3月期の安値が1100円。また、2018年8月10日終値の株価が4635円ですので、株価は5年で約4倍となっています。

「4倍では10倍株ではない」という指摘もあるでしょう。同社の株価は現在、軟調に推移していますが、5年以上前を考えれば「10倍株」クラブの一員といえます。

2013年3月期の株価の安値は492円(分割調整後)、2012年3月期の株価の安値は185円(分割調整後)と現在の株価水準を考えれば「10倍株」以上といえるでしょう。2012年3月期の安値を前提とすれば、株価は実に25倍!にまで上昇しています。

株初心者が次なる10倍株をいかに探すのか

株式投資は株初心者にとっては「難しそう」「分かりにくい」「とっつきにくい」「はじめるまでの勉強が相当程度必要そう」などの意見がありますが、超過収益を手にするために必要なことは意外にシンプルかもしれません。

ここまで見てきたように、10倍株といわれるような銘柄は、業績拡大とともに株価は大きく上昇していることが分かります。しかし、株初心者が注目すべき最大のポイントは業績の拡大ペースよりも株価の上昇ペースが大きいことが分かります。

これは専門的に言うと「バリュエーションにおけるマルチプルの拡大」ともいえる現象です。業績拡大期待ととともに、株式市場では過去の実績をもとにさらに大きな期待をしがちです。そうした株式市場における「期待のインフレーション」とも呼べる局面を上手に捉えると上手な株式投資ができるかもしれません。

【ご参考】10倍株とは何か

「10倍株」とは聞きなれないなと思われる方もいると思います。「10倍株」とはそのままズバリ「株価が10倍になる銘柄」のことを指します。「10倍株」は英語では「テンバガー」とも呼ばれます。

「10倍株」は、投資した株式の株価が10倍にもなるわけですから、アマチュア投資家である個人投資家のみならずプロ投資家である投資信託を運用するファンドマネージャーやヘッジファンドなどの機関投資家も常に探し求める株式投資最大の醍醐味といえます。

青山 諭志

ニュースレター

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット動向、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄や投資といった個人の資産運用動向を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。