「10倍株」どころの話ではないアウトソーシング社

「10倍株」研究シリーズ

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シリーズでお伝えしている「10倍株」研究。今回はアウトソーシングついて同社の有価証券報告書をもとに事業内容や業績実績、また株価の動きについてみていきましょう。

アウトソーシングについて

アウトソーシング社は、(顧客である)メーカーの設計・開発・実験・評価・製造に関わる業務の外注化ニーズに対応し、技術・ノウハウ等の提供を通じ、メーカーの生産性向上や技術革新に貢献するアウトソーシングサービスを提供するとしています。人材派遣・請負業が主力事業となっています。

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また、同社は米軍施設向け及びコンビニ向けサービスや採用代行サービスなどを国内で行っています。

様々な事業を展開する同社ですが、事業セグメントは、以下の通りです。

  • 国内技術系アウトソーシング事業
  • 国内製造系アウトソーシング事業
  • 国内サービス系アウトソーシング事業
  • 国内管理系アウトソーシング事業
  • 国内人材紹介事業
  • 海外技術系事業
  • 海外製造系及びサービス事業
  • その他事業

このように同社の事業項目は国内のとどまらず、海外にも及び多岐にわたっています。

アウトソーシングの業績は過去5年でどうなったのか

同社の業績についてみてみましょう。

2013年12月期(日本基準)では売上高が473億円であったものが、2017年12月期(国際会計基準)には2301億円となっています。

また、親会社の所有者に帰属する当期(純)利益は2013年12月期に11億円であったのもが、2017年12月期には61億円となっています。実に最終利益は5年で約6倍にも拡大しています。

こうしてみると過去5年で売上高は約5倍、最終利益は約6倍となっています。

アウトソーシングの株価は過去5年でどうなったのか

ここまで株価をけん引する業績についてみてきましたが、ここでは株価についてみていきましょう。

同社の過去5年の株価を見ていきますと、2013年12月期の安値は70.6円(分割調整後・東証2部)であったものが、2018年8月10日終値では2118円とちょうど30倍!となっています。10倍株どころの話ではありません。

同社の過去5年の株価は概ね右肩上がりでしたが、2016年央から同年末にまでは「だれる」展開もありました。ただ、2017年以降は再び大きく株価が上昇しています。

株初心者が次なる10倍株をいかに探すのか

株式投資は株初心者にとっては「難しそう」「分かりにくい」「とっつきにくい」「はじめるまでの勉強が相当程度必要そう」などの意見がありますが、超過収益を手にするために必要なことは意外にシンプルかもしれません。

ここまで見てきたように、10倍株といわれるような銘柄は、業績拡大とともに株価は大きく上昇していることが分かります。しかし、株初心者が注目すべき最大のポイントは業績の拡大ペースよりも株価の上昇ペースが大きいことが分かります。

これは専門的に言うと「バリュエーションにおけるマルチプルの拡大」ともいえる現象です。業績拡大期待ととともに、株式市場では過去の実績をもとにさらに大きな期待をしがちです。そうした株式市場における「期待のインフレーション」とも呼べる局面を上手に捉えると上手な株式投資ができるかもしれません。

【ご参考】10倍株とは何か

「10倍株」とは聞きなれないなと思われる方もいると思います。「10倍株」とはそのままズバリ「株価が10倍になる銘柄」のことを指します。「10倍株」は英語では「テンバガー」とも呼ばれます。

「10倍株」は、投資した株式の株価が10倍にもなるわけですから、アマチュア投資家である個人投資家のみならずプロ投資家である投資信託を運用するファンドマネージャーやヘッジファンドなどの機関投資家も常に探し求める株式投資最大の醍醐味といえます。

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット動向、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄や投資といった個人の資産運用動向を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。