2025年もいよいよ後半戦に入り、夏の暑さも徐々に収まってくる時期を迎えようとしています。

そんな中、今後の家計を考える上で、医療費の負担は無視できないテーマです。2025年9月30日をもって、後期高齢者医療制度における「2割負担」の方への配慮措置が終了することをご存知でしょうか。

これにより、該当者の窓口負担額が引き上げられます。

本記事では、後期高齢者医療制度の基本から、医療費の自己負担割合、そして2割負担となる方の要件までをわかりやすく解説します。

ご自身の医療費負担がどのように変わるのか、改めて確認する機会にしてください。制度を正しく理解し、安心して老後を迎えるための知識を身につけましょう。

1. そもそも「後期高齢者医療制度」とは?わかりやすく解説

公的医療保険の一つである後期高齢者医療制度には、原則として75歳以上の方(もしくは65歳以上74歳以下で所定の障害認定を受けた方)が加入します。

それまで加入していた国民健康保険や健康保険、共済組合などの医療保険から、自動的に後期高齢者医療制度へ移行することになるため、お住まいの自治体から保険証や案内が送られてきます。

保険料は、加入者全員が一律で負担する「均等割額」と、所得に応じた「所得割額」にて決まり、それぞれ居住する都道府県ごとに定められています。