子どものアルバイト「社会保険料」はどうなる？「扶養控除」で損をしないためのポイント社会保険料は年収130万円、扶養控除は年収103万円が重要ライン

2. 子どものアルバイトの収入と「扶養控除」との関係

ここからは「扶養控除」の話題に移ります。

扶養控除とは納税に関するルールの一つで、納税者に養うべき家族がいるときに納めるべき所得税の額を下げられるというものです。

対象になる家族とそれぞれの控除額は以下の通りです。

扶養控除の金額一覧

〈一般の控除対象扶養親族〉38万円
〈特定扶養親族〉63万円
〈老人扶養親族〉

さて、子どもがアルバイトをしている場合は年収103万円を超えると、「一般の控除対象扶養親族」から外れてしまいます。

すると所得税の扶養控除が受けられなくなり、親の税金の支払いが増えるのです。

家計にダイレクトに響くため注意が必要です。

社会保険料に関する収入ラインと合わせて、年収103万円という金額もしっかり押さえておきましょう。

子どものアルバイトの収入と「社会保険料」「扶養控除」との関係について紹介しました。

両者に共通するのは、子どもの収入額が多いと支払いが発生する点です。

社会保険料の場合は「年収130万円」「月収8万8000円」、扶養控除の場合は「年収103万円」が重要なラインです。

これらを頭に入れて、子どものアルバイト収入には気をつけて見守ってあげましょう。

髙倉慧