2. 独身のうちに無理なく貯め癖をつくる方法

貯め癖とは、頑張って貯めることではなく、貯まる状態が当たり前になっていることです。独身の時期は自分のペースで整えやすく、この習慣をつくる絶好のタイミングです。

2.1 手取りの1割を、先に取り分ける

まずは、手取りの1割を目安に、給料日に自動で別口座へ移す設定にします。残った範囲で暮らすようにすれば、我慢している感覚なく、自然に蓄えが増えていきます。

1割が難しければ、5%からでも構いません。金額より、「先に取り分ける」流れを身体に覚えさせることが大切です。

先に貯める仕組みと習慣さえできれば、あとはこの割合や金融商品を調整するなどすることで貯蓄が貯まることでしょう。収入や生活により、都度見直すようにしましょう。

2.2 目的別の口座で、使い道を分ける

なんとなく貯蓄だと、なかなか貯まりません。旅行用、家電用、老後用…など目的をもつことで貯蓄の意欲も保ちやすくなるでしょう。また、分けておくことで管理もしやすくなります。

昇進や転職で収入が変わる節目には、取り分ける割合を見直します。増えた収入をそのまま生活費にせず、貯め癖の側に上乗せしていきましょう。

3. 元証券会社員からのアドバイス:今からはじめたい3つの行動

独身のうちに貯め癖をつくるための、3つの行動をお伝えします。

一つ目は、手取りの1割を給料日に自動で取り分けること。残りで暮らせば、我慢なく蓄えが増えます。

二つ目は、目的別の口座で使い道をゆるく分けること。将来の選択肢を、いまから育てておけます。

三つ目は、収入が変わる節目に取り分ける割合を見直すこと。増えた分を、貯め癖の側へ上乗せしましょう。

宮野 茉莉子

あとから習慣を変えるのは、とても大変です。手取りの1割を先に取り分け、残りで暮らす。たったこれだけでも、続けば立派な貯め癖になります。

30~40歳代のうちは、使い道を選べるお金を、目的別にゆるく分けて育てておくとよいでしょう。

まずは今日、給料日に手取りの1割が自動で動く設定を一つ。その小さな習慣が、これからの選択肢を広げてくれます。

おひとりさまだからこそ自分のペースで習慣を整えられます。金額の大小よりも、続けられる形を身につけることが、何よりの財産になります。

今日の小さな一歩が、これからの選択肢を静かに広げてくれます。まずは手取りの1割を自動で取り分けることから、気軽に始めてみてください。

早く始めた分だけ、時間があなたの味方になってくれます。気負わず、続けられる形から整えていきましょう。

4. まとめにかえて

30〜40歳代・単身世帯は、蓄えを育てている途中の人が多い年代です。分かれ目になるのは、独身のうちに貯め癖をつくれるかどうかです。

手取りの1割を先に取り分け、目的別の口座で育てる。この習慣が将来の選択肢を広げてくれます。

まずは預貯金で貯め始めてから、生活防衛資金が貯まったら、金融商品を見直すのも一つです。預貯金だけでなく、積立投資も先取りで貯めることができます。

ただ投資となるとリスクはあります。一方で効率よく貯められる場合もあり、自分だけでなく、お金にも働いてもらうことができます。選択肢の一つとして、まず調べてみるのもいいでしょう。

参考資料

宮野 茉莉子