帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年9月」によれば、9月は今年最大の値上げラッシュに。単月で4000品目を超えたのは2025年4月以来とのことなので、今月は物価の上昇に驚く場面が増えるかもしれません。

ふと将来のことを考え、「このままで大丈夫かな」と貯蓄が気になりはじめる。とはいえ、老後までまだ時間はあるから、あと少し経ったら考えよう…という方も少なくないのが30~40歳代ではないでしょうか。

30〜40歳代のおひとりさまは、収入を自分の裁量で使える一方、意識しないとお金が貯まりにくい時期でもあります。将来の選択肢を広げるカギは、この時期に「貯め癖」をつくれるかどうかです。

この記事では、30〜40歳代・単身世帯の平均と中央値を確認し、独身のうちに無理なく貯め癖をつくる方法を、元証券会社員の視点でみていきます。

宮野 茉莉子

貯蓄がどれくらいできるかは「習慣」によるところも少なくありません。なかにはせっかく稼いでも使ってしまう方もいます。貯め癖は、金額よりも「身につけた時期」がものを言うところも。早いに越したことはありません。

 

まずは同世代の数字を、貯め癖づくりの出発点にしてみましょう。

ココがポイント
  • 30〜40歳代・単身世帯の平均貯蓄額と中央値はいくらか
  • 「200万円未満」がどれくらいいるのか
  • 独身のうちに「貯め癖」をつくる

1. 【30〜40歳代おひとりさまの平均貯蓄額】中央値はいくらか?

金融経済教育推進機構(J-FLEC)が2025年に公表した「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、単身世帯の金融資産保有額は次のとおりです。

※金融資産保有額とは、預貯金だけでなく株式、投資信託、生命保険などを含んだ金額です。ただし、日常的に使う普通預金の残高は含まれていません。

1.1 30歳代単身世帯の貯蓄額(平均・中央値)

30歳代(単身世帯)の貯蓄額の円グラフ1/2

おひとりさま30歳代の貯蓄額

出所:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)〔単身世帯〕」をもとにLIMO編集部作成

  • 30歳代単身世帯:平均501万円/中央値100万円

収入を自由に使える時期で、なかには貯める習慣の有無も表れはじめます。

1.2 40歳代単身世帯の貯蓄額(平均・中央値)

40歳代(単身世帯)の貯蓄額の円グラフ2/2

おひとりさま40歳代の貯蓄額

出所:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)〔単身世帯〕」をもとにLIMO編集部作成

  • 40歳代単身世帯:平均859万円/中央値100万円

中央値は30歳代と同じ100万円。ただし、平均は300万円以上上がっています。個人差は大きいでしょう。

1.3 金額帯でみる、30〜40歳代おひとりさまの分布

貯蓄「200万円未満」(貯蓄なしを含む)の人は、30歳代で60.7%、40歳代で54.3%を占めます。若いうちは、蓄えがこれからという人が多いことがわかります。

40歳代にかけて割合が下がるのは、貯め癖を身につけた人から少しずつ差がついていくとも考えられます。

宮野 茉莉子
収入も大切ですが、何も大きな金額が必要ということではありません。貯蓄は収入から支出を引いた上でできるものですが、家計収支の状況や習慣などで変わってくるものでしょう。次のページでは、独身のうちに無理なく貯め癖をつくる方法をみていきます。