3. 【新NISA】積立を途中でやめるとどうなる?積立中断の影響
積立投資は、運用で得た利益がさらに利益を生む「複利」の力を活かしながら、時間をかけて資産を増やしていく仕組みです。
そのため、途中で積立をやめてしまうと、単に積立額が減るだけではなく、「利益が利益を生む時間」そのものが短くなり、将来の資産額に大きな差が生まれます。
ここでは、毎月5万円を年3%で積み立てたケースを比較してみましょう。
3.1 5年で積立をやめた場合(60か月)
- 積立元本:約300万円
- 運用後の資産額:約320万円
- 増えた利益:約20万円
5年間では、運用益はまだ小さく、増えた金額の大半は自分で積み立てた元本によるものです。
3.2 15年間続けた場合(180か月)
- 積立元本:約900万円
- 運用後の資産額:約1130万円
- 増えた利益:約230万円
15年間続けると、利益がさらに利益を生む期間が長くなるため、運用益は一気に拡大します。
積立期間は3倍ですが、運用益は「約20万円 → 約230万円」と10倍以上に増えている点が、複利効果の特徴です。
3.3 長く続けるほど「後半」で差が開く
積立投資は、始めた直後よりも、運用期間が長くなった後半ほど資産の増えるペースが加速しやすくなります。
そのため、途中でやめると「これから複利が本格的に効き始めるタイミング」を逃してしまう可能性があります。
一見すると5年でも十分積み立てているように見えますが、15年続けたケースと比べると、最終的な差は800万円以上に広がります。
積立投資では、「いくら積み立てるか」だけでなく、「どれだけ長く続けられるか」が資産形成を左右する重要なポイントになるのです。
著者
マネー編集部NISA班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、金融庁や一般社団法人投資信託協会など官公庁等の公開情報等をもとにわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部NISA班貯蓄班に所属する編集者は野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵などの資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、トップセールスで多数の表彰歴を持つ編集者など、表彰歴多数の編集者も複数在籍。株式や投資信託などを用いた豊富な資産運用、資産形成、老後資金のアドバイスなどの経験と知識を保有し、読者に正確な記事を届けています。
一種外務員資格(証券外務員一種)、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月9日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)