銀行は絶対に教えない、ダメな投資信託の見分け方

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(ケース2)保有銘柄上位がベンチマークとほとんど一緒

日本株の大型株アクティブファンドに見られるダメな投資信託に見られるのが、上位の保有銘柄がTOPIXなどの時価総額が大きな銘柄の顔ぶれとほとんど変わらない投資信託です。

皆さんもご自身が保有する投資信託のトップ10を見てみてください。トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソフトバンク…こうした銘柄が並んでいないでしょうか。

こうした時価総額の大きな銘柄を組み入れられるべきではないとは言っていません。ただ、こうした銘柄であれば、ネット証券を活用すればすぐに投資できますし、あえて投資信託で持つべき銘柄という話ではありません。

もっとも、運用しているファンドマネージャーは、ベンチマークの比率に対してオーバーウェート(O/W)、アンダーウェート(U/W)、ひいてはセクターに対してO/W、U/Wの調整をしているので、結果としてベンチマークを意識した保有銘柄となってしまうのです。

もっともベンチマークがある投資信託のファンドマネージャーのパフォーマンスの評価はベンチマークに対して行われるので、ベンチマークの銘柄ウェートを意識せざるを得ません。

ただ、それでも上位保有銘柄を見て顧客に「ベンチマークと同じゃないか!」といわれないようにするために、期末にイケてそうな中小型株を購入して、「ちゃんとボトムアップで面白い銘柄を入れていますよ」と見せるような工夫もしているケースもあります。これを「ウィンドウドレッシング」と業界ではよんでいます。

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。