(ケース3)1年と3年でパフォーマンスがベンチマークに負けている

外資系運用会社であれば、1年と3年のパフォーマンスが負けていれば、多くのケースではクビのリストに入ります。さすがに1年で負けてもイエローカード程度ですが、1年と3年がマイナスで並んでしまうとかなりジョブセキュリティは危なくなります。1、3、5年でマイナスとなるとレッドカードです。

したがって、1及び3年で負けているようですとファンドの運用者が将来も同じ可能性が低くなるので、そこで一旦自分が期待していた運用がされなくなるという可能性も踏まえて考えておくのが良いでしょう。

日本ではあまりファンドマネージャーにフォーカスが当たらないので、あまり議論にはなりにくいのですが、海外では「トランジション(引継ぎ)」といってファンドマネージャーの引継ぎなどをしっかりケアした運用会社が評価をされます。

運用哲学が維持されるのか、後任の運用者のスタイルはどうなのか、実績がある人物なのか、など様々な観点からのチェックやツッコミが入ります。

アクティブ運用においては特に「誰が運用してくれるのか」というところがカギでして、スーパーなファンドマネージャーが引退したあとの後任はどうするのかは常に議論の的です。