(ケース1)保有銘柄数が多い投信

通常は企業調査やバリュエーション(株価評価)を行うアナリストがファンドマネージャーに銘柄推奨をして、最終的にファンドのリスク管理しているファンドマネージャーが投資判断を行い、組み入れる銘柄を決定します。

したがって、投資信託に組み入れられている銘柄は「これぞ!」という銘柄が入っているはずなんです。

ところが、ポートフォリオに100銘柄も200銘柄も入っている投資信託をよく目にします。日経225でも225銘柄ですよ。なぜそんなに銘柄数が必要なのでしょうか。

一つには、ポートフォリオマネージャーが投資判断に自信がないために、結果としてあれもこれもとポートフォリオに組み込んでしまうということがあります。

もっとも後で述べるように純資産が大きくなりすぎて、流動性などを考慮すると銘柄数を増やしながら流動性を確保して運用せざる得ないケースがあります。

こうした傾向を嫌って保有銘柄数を制限する投資信託も海外などにはありますが、これはファンドマネージャーの行動を考慮して制限を加える投資信託というわけです。