2.5 住宅ローン減税

住宅ローン減税は、マイホームの購入による税金の負担を軽減できる制度のことです。住宅の新築や改築などをした場合に、年末時点のローン残高に応じて所得税や住民税の一部が控除されます。

ローン残高の0.7%を最大13年間できるため、長期的かつ税負担を大幅に抑えやすいのが特徴です。

住宅ローン減税の概要について

住宅ローン減税の概要について

出所:国土交通省「住宅ローン減税」

ただし、住宅ローン減税を活用するには主に以下のような要件を満たす必要があります。

  • 住宅の引渡し又は工事完了から6ヶ月以内に居住すること
  • 床面積が50㎡以上であること
  • 店舗等併用住宅の場合は、床面積の1/2以上が居住用であること
  • 合計所得が2000万円以下であること
  • 住宅ローンの償還期間が10年以上であること

住宅ローン減税を受けるには、確定申告を実施する必要があります。住宅の区分に応じた書類を添付したうえで手続きを行いましょう。

2.6 医療費控除

医療費控除は、1年間で支払った医療費が一定金額を超えた場合、税金の負担が軽くなる制度のことです。

納税者本人と生計を一にする家族などの医療費が合計で年間10万円、または所得合計の5%を超えた分が控除される仕組みです。なお、10万円と5%の好きな方を選ぶのではなく、その人の所得金額によって基準が決まります。

例えば、本人を含む家族全員の医療費が20万円であった場合「20万円-10万円=10万円」が控除の対象となります。なお、控除金額は最高で200万円です。

申請方法は医療費控除の明細書を確定申告書に添付したうえで、確定申告をすることです。