4. 老齢年金生活者支援給付金の申請方法
老齢年金生活者支援給付金の申請方法は、これから年金を受給し始める人と、すでに年金を受給している人で方法が異なります。給付金は申請しないと受け取れないため、忘れずに手続きしてください。
4.1 新規に年金を受給する人の手続き
これから年金を受給し始める人の手続き方法は、以下のとおりです。
- 65歳になる3カ月前に、日本年金機構からの老齢基礎年金の新規裁定手続きの案内に「年金生活者支援給付金の請求書」が同封されて送られてくる
- 両方の書類の必要事項を記入する
- 受給開始年齢の誕生日の前日以降に、年金の請求書と一緒に年金事務所へ提出する
新たに年金を受給する方には、年金の請求書に給付金の請求書が同封されて送られてきます。氏名・住所・生年月日・個人番号または基礎年金番号などを記載し、受給が始まる年齢の誕生日の前日以降に、年金請求書とあわせて給付金の請求書を年金事務所へ提出してください。
請求した月の翌月分から、給付金の支給が始まります。給付のタイミングまで期間が空くため、申請時期によっては直近の振込に反映されない場合がある点に注意が必要です。
4.2 すでに年金を受給している人の手続き
すでに年金を受給している人の手続き方法は、以下のとおりです。
- 日本年金機構から、はがきの年金生活者支援給付金請求書が届く
- 書類の太枠内を記入する
- 切手を貼ってポストに投函する
すでに年金を受給している方には、封筒ではがきが送られてきます。まず、はがきの太枠内に氏名・電話番号・提出日を記載してください。その後、同封されている目隠しシールを請求書面に貼り付け、ポストにはがきを投函します。目隠しシールを貼らないと個人情報が漏洩する可能性があるため、忘れずに貼り付けるようにしましょう。
5. まとめ
老齢年金生活者支援給付金は、所得が低い住民税非課税世帯の人に支給される給付金です。給付額は保険料の免除期間が長いほど増加します。満足に保険料を納められなかった人や免除期間が長かった人にとっては、貴重な給付となるでしょう。
給付金は申請しないと受け取れません。年金事務所や日本年金機構からの書類はすぐに捨てずによく確認し、忘れずに給付金の申請を済ませましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融経済教育推進機構（J-FLEC）「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金を受け取るためには、毎年、手続きが必要ですか。」
- 日本年金機構「老齢（補足的老齢）年金生活者支援給付金の概要」
- 日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」
- 日本年金機構「65歳の誕生日を迎え、老齢基礎年金を新規に請求する方」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書（はがき型）が届いた方へ」
石上 ユウキ
