庭の中でひときわ存在感を放つ高木は、住まいに立体的な奥行きを与え、季節ごとの美しい景色を届けてくれる「庭の主役」。見上げる高さに咲くかわいい花々は、春や夏の訪れを感じさせてくれます。
一方で、「大きくなりすぎて手に負えなくなるのでは」と敬遠されがちな一面も。今回は筆者が庭に植えてよかったと思っている中高木を3種、参考価格とともに紹介します。
記事後半では、高木の選び方と管理方法のコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
1. この記事で紹介する「植えてよかった!初夏に花咲く中高木」にまつわるあれこれ
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筆者撮影
- 植えてよかった!シンボルツリーにおすすめの《初夏に花咲く中高木》3選
- 失敗しない「中高木の選び方」3つのポイント
- 理想の樹高を保つ「管理方法」3つのコツ
2. 植えてよかった!シンボルツリーにおすすめの《初夏に花咲く中高木》3選
2.1 初夏に咲く白い花が爽やかな「ヤマボウシ」
ヤマボウシ2/9
筆者撮影
自然な樹形が美しく、わが家のシンボルツリーとして育てているヤマボウシ。初夏に上向きに咲く大きな白い花が爽やかです。
秋には紅葉や真っ赤に色づく実も楽しめ、1年を通して見どころが尽きません。近年は、冬も葉を落とさない「常緑ヤマボウシ」も販売されており、枯葉が気になる方にもおすすめです。
※参考価格:2000円~4000円前後(4号ポット苗)
2.2 鈴なりに咲く花がかわいらしい「エゴノキ」
エゴノキ3/9
筆者撮影
エゴノキはしなやかで細い枝が風に揺れる様子が涼しげ。5月に鈴なりの白い花が咲き、花が散った後の地面は、白いじゅうたんを敷いたようです。
筆者としては自然な樹形が気に入っているので、強剪定は避け、混み合った枝を根元から切り取って樹形を整えています。
※参考価格:2000円~4000円前後(4号ポット苗)
2.3 ふわふわした花穂がおしゃれな「スモークツリー」
スモークツリー4/9
筆者撮影
ふわふわとした煙のような花穂が特徴のスモークツリー。筆者は花穂が付いた枝を切って、ドライフラワーとして室内にも飾っています。
剪定の際は、花を咲かせる「充実した短い枝」は極力いじらず、栄養を吸い取って暴れがちな「長く伸びた枝」を切り詰めることがポイントです。
※参考価格:3000円~5000円前後(4号ポット苗)
3. 失敗しない「中高木の選び方」3つのポイント
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tamu1500/shutterstock.com
3.1 生長後のサイズと樹形
最も多い失敗は、数年で手に負えない大きさになり、隣家へ枝がはみ出したり、窓を完全に塞いだりすることです。高木の中には、剪定してもすぐに巨大化するものと、生長が緩やかで樹形が暴れにくいものがあります。
植栽スペースの広さと、その樹種が最終的にどの程度の樹高と広がりになるのかを確認しましょう。
3.2 落葉・常緑の選択
季節感を楽しめる落葉樹は魅力的ですが、秋に落葉すると想像以上に掃除の手間がかかります。とくにガレージや排水溝に近い場所に植えると、枯葉の処理が毎日の負担になることも。
一方、常緑樹は1年中緑を楽しめて目隠しにもなりますが、季節感を味わえません。自分のライフスタイルに合わせて、「季節の変化」を取るか「安定した背景」を取るかを考えましょう。
3.3 日照条件と耐暑性・耐寒性
西日が強く当たる場所に乾燥に弱い樹種を植えると、葉焼けを起こしてしまいます。逆に、日陰に日光を好む木を植えると、枝がひょろひょろ徒長し、花付きも悪くなります。
冬の最低気温や夏の酷暑に耐えられるか、庭のどの位置に植えるのかを考慮して選ぶことが、健康に育てるコツです。
4. 理想の樹高を保つ「管理方法」3つのコツ
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4.1 「芯止め」で高さをコントロールする
木が理想の高さに達したら、主軸となる幹や高い位置にある枝を、適切な位置で切り落とす「芯止め」をおこないましょう。これにより、上へと伸びる力を抑え、横方向への枝ぶりを整えられます。
一度止めてもまた新しい芽が上に向かおうとするので、毎年の剪定時に「これ以上は高くしない」という基準線を自分の中で決めておくことが、サイズ維持のポイントです。
4.2 「芽かき」と「ひこばえ」の早期除去
枝が太くなってから切ると木に負担がかかり、見た目も不自然になります。春の芽吹き時期に、将来的に不要になりそうな場所から出ている小さな芽を指で摘み取る「芽かき」を習慣にしましょう。
また、根元から勢いよく伸びる「ひこばえ」は、放置すると樹形を乱し、上部の枝葉への栄養を奪ってしまいます。見つけしだい、小さいうちに取り除くことで、軽やかな樹形を保てるでしょう。
4.3 根域制限で生長のスピードを抑制する
「地植えにすると巨大化が怖い」という場合は、植え付け時に大きな不織布ポットに入れたまま地植えにしたり、植え穴の周囲をレンガや防根シートで囲ったりするのがおすすめです。
根の広がりは枝の広がりと比例するため、地中からコントロールすることで、狭い庭でもお気に入りの高木をコンパクトに楽しむことが可能です。
5. 難しく考えず、まずは「好き」な1本から始めよう
「大きくなりすぎたら」という不安で、高木を植えるのをためらっている方も多いかもしれません。しかし、今回ご紹介した管理方法を実践して最初の一歩を踏み出せば、きっと毎年咲くかわいい花に心が癒やされるでしょう。
筆者も長年、高木を育てる中で、その生命力と美しさに多くの感動をもらいました。まずはお気に入りの木を庭に植えて、美しい花と緑に包まれる暮らしを始めてみませんか。
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