6. 毎月5000円を年率1パーセントで20年積み立てると132万7806円
積立の結果を決めるのは、金額と利回りと期間の組み合わせです。
ここでは毎月5000円を20年間、年率1パーセントで運用できた場合を試算します。積んだ分と増えた分を分けてみましょう。
6.1 【試算】毎月5000円・年率1パーセント・20年の結果
- 毎月の積立額:5000円
- 積立期間:20年(240回)
- 想定利回り:年率1パーセント
- 元本:120万円
- 運用益:12万7806円
- 20年後の資産:132万7806円
元本120万円に対して運用益は12万7806円で、元本の10.7パーセントにあたります。20年後の資産は132万7806円です。
20年になると、増えた分にさらに利息がつく効果がはっきり出てきます。期間が延びるほど元本に対する運用益の比率は上がっていきます。
※毎月5000円を20年、年率1パーセントで複利運用できた場合の試算です。売買手数料や信託報酬は計算に含めていません。実際には価格が上下し、評価額が元本を割り込む時期もあります。
6.2 積立額を1万円増やすと20年後は265万5612円多くなる
毎月の積立額を5000円から1万5000円へ1万円増やすと、20年後の資産は132万7806円から398万3418円へ、265万5612円増えます。増やした元本は240万円ですので、差額のうち25万5612円が運用によるものです。
増額に踏み切るかは、20年続けられるかで判断したいところです。途中でやめれば、そこで複利の積み上がりは止まります。
金額は後から変えられます。続けられる額から始めるほうが現実的です。
NISAのつみたて投資枠なら運用益が非課税になる一方、損失を他の口座の利益と相殺することはできません。生活費の数か月分は預貯金に残し、使う時期が決まっていない資金を積立に回しましょう。
7. 【まとめにかえて】年金が生活費の何割を占めるかで備えは変わる
厚生年金の平均年金月額15万289円は、65歳以上・夫婦のみ無職世帯の支出29万6829円に対して50.6%です。ただしこれは1人あたりの額で、夫婦の世帯には配偶者の年金も入ります。
家計調査でみると、社会保障給付は夫婦の世帯で22万8614円、単身の世帯で12万212円です。それでも不足額は夫婦で毎月4万2434円、単身で2万9980円あります。
高齢者世帯の所得構成をみると公的年金・恩給が61.3%を占め、年金受給世帯では41.3%が収入のすべてを年金に頼っています。
受給額には個人差があります。厚生年金は月額1万円未満から30万円以上まで、国民年金は1万円未満から7万円以上までの幅に分かれています。
まずは自分の見込額が生活費の何割にあたるかを確かめておきたいところです。年金額はねんきん定期便やねんきんネットで把握できます。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況
- 厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」用語の説明
- 総務省統計局「家計調査 統計表の読み方」
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 【最新データ】老後の「ふつう」が分かる!65歳以上の平均貯蓄額と年金月額は?老後夫婦のリアルな生活費と家計収支を解説
- 【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
LIMO編集部NISA解説班