4. 61歳の退職者がいちばん多い
年齢別の内訳にも動きが出ています。
4.1 町村では61歳が963人
町村の一般行政職員を年齢別に見ると、退職者数合計が最も多いのは61歳の963人で、次いで60歳の582人です。
定年が段階的に引き上げられている影響が、この数字に表れています。60歳と61歳の両方に山ができている状態です。
4.2 60歳と61歳では中身が違う
町村の一般行政職員で、60歳の退職者579人に支給された手当総額は119億3255万8000円です。61歳では958人に対して198億6417万1000円でした。
いずれも大部分が25年以上勤続後の定年退職等に分類されています。定年の引き上げが進むにつれて、この山は移っていくことになります。
5. 手当が支給されない場合もある
退職金は全員に支給されるわけではありません。
5.1 町村では745人
町村の一般行政職員の退職者数合計5019人のうち、退職手当を支給された職員は4274人です。差の745人は手当を支給されない者として集計されています。
内訳は、在職期間の通算による者が649人、支給制限規定該当者が54人、在職期間6月未満の者が42人でした。
5.2 在職期間の通算とは
在職期間の通算による者が最も多くなっています。別の地方公共団体などへ移り、在職期間が引き継がれる場合が該当します。
この場合は退職手当が支給されないのではなく、次の退職のときにまとめて計算されることになります。数字の上で「支給されない」と出ていても、権利が消えるわけではありません。
6. 若い年代の退職手当
早い時期に辞めた場合の水準も見ておきます。
6.1 20歳代では数十万円台
町村の一般行政職員では、20歳以上25歳未満で退職手当を支給された234人の手当総額は6181万7000円です。1人当たりにすると26万円ほどになります。
25歳以上30歳未満では467人に2億5779万3000円で、1人当たり55万円ほどです。定年退職の2000万円台とは桁が違います。
7. 確かめるときの注意
退職金にまつわる数字を紹介してきましたが、捉え方には注意もあります。
7.1 実際の額は条例で決まる
この調査は全国の実績を集計した平均値です。実際にいくら支給されるかは、勤めている地方公共団体の退職手当条例と、本人の勤続年数や退職事由によって決まります。
調査表の区分が条例の第3条から第5条に対応していることからも分かるとおり、根拠は各団体の条例です。自分の場合を知りたいときは、所属先の担当部署に確認するのが確実です。
8. まとめにかえて
全地方公共団体の一般行政職員で、25年以上勤続後の定年退職の1人当たり平均手当額は2226万5000円です。自己都合による退職では380万3000円で、6分の1程度の水準になります。
退職手当を支給された職員全体の平均は1386万円でした。団体区分では、定年退職の平均が市2248万1000円、町村2123万1000円となっています。
実際の額は各団体の条例と、勤続年数・退職事由で決まります。所属先の担当部署で確認してみてください。
参考資料
太田 彩子