5. 【年金の手取り】額面月20万円で手取り率90%の場合
額面が月20万円で、天引き後の手取りが額面の90%だった場合を計算します。
5.1 【試算】手取りは月18万円、年216万円
- 額面:月20万円/年240万円
- 手取り率:90%
- 手取り:月18万円/年216万円
- 差し引かれる額:月2万円/年24万円
- 20年間で差し引かれる概算:480万円
額面20万円に対して手取りは18万円です。2か月分の振込では、額面40万円に対して36万円が入る計算になります。
引かれるのは月2万円、年間では24万円です。20年では480万円になります。
※手取り率90%という仮定を置いた概算で、20万円×0.9=18万円としました。年金収入が年240万円になると住民税と所得税が課税され、介護保険料と公的医療保険料を含めた4項目が天引きされます。保険料額は自治体や所得段階で変わり、正確な額は年金振込通知書で確認できます。
5.2 【85%なら】手取りは月17万円まで下がる
手取り率が90%から85%に下がると、手取りは月18万円から17万円へ、月1万円減ります。年間では12万円、20年では240万円の差です。
率を左右するのは住民税の課税状況、介護保険料の所得段階、医療保険料の算定基礎です。いずれも前年の所得によって決まります。
2か月ごとの振込額で見ていると、この違いは気づきにくくなります。ひと月あたりに直して確認するのが確実です。
天引きの内訳は年金振込通知書に項目ごとに記載されています。手元の通知書で確かめてみてください。
6. 【まとめ】年金は月額・2か月分・手取りの3つを区別する
厚生年金の平均月額15万289円は、2か月分にすると30万578円です。国民年金の平均5万9310円なら11万8620円になります。
モデル世帯は夫婦で月23万7279円、2か月分で47万4558円でした。いずれも天引き前の金額です。
実際に使えるのは、ここから保険料と税金を引いた額です。年金振込通知書で内訳を確認してみてください。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税および森林環境税を特別徴収されるのはどのような人ですか。」
- 日本年金機構「年金からの介護保険料、国民健康保険料(税)、後期高齢者医療保険料、住民税および森林環境税の特別徴収」
三石 由佳