5. 年金生活者支援給付金は保険料納付期間でいくら変わる?
年金生活者支援給付金は、老齢基礎年金に上乗せして受け取れる給付金です。対象になる方が全員同じ金額を受け取れるわけではなく、国民年金の保険料を納めた期間の長さに応じて金額が決まります。
令和8年度(2026年度)の給付基準額は「月額5620円」です。これは40年間(480月)すべて保険料を納めた場合の金額にあたり、納めた期間が短ければその分だけ少なくなります。
5.1 【早見表】納付済期間別の年金生活者支援給付金・月額と年額
- 480月(40年・満額):月額5620円/年額6万7440円
- 456月(38年):月額5339円/年額6万4068円
- 420月(35年):月額4918円/年額5万9016円
- 360月(30年):月額4215円/年額5万580円
- 300月(25年):月額3513円/年額4万2156円
- 240月(20年):月額2810円/年額3万3720円
- 120月(10年):月額1405円/年額1万6860円
※給付基準額5620円×保険料納付済月数÷480で算出し、円未満は四捨五入しています。保険料の免除を受けた期間がある場合は、これとは別に上乗せがあります。
40年間納めた方と10年間だった方を比べると、月額で4215円、年額では5万円以上の差がつきます。毎月の金額でみると小さく感じるかもしれませんが、年単位で積み上がると無視できない差といえるでしょう。
5.2 気をつけたいポイント
金額の計算とは別に、老齢年金生活者支援給付金には支給の要件があります。
ここでひとつ気をつけたい点があります。表の月額5620円は計算式の上で最も大きくなる金額ですが、老齢基礎年金を満額受け取っている方の年金収入は年84万7296円となり、3つ目の要件である80万9000円を超えます。480月納めていて他に収入がない場合は、本則の老齢年金生活者支援給付金ではなく、補足的老齢年金生活者支援給付金の対象になります。
自分の納付済期間が何月あるかは、ねんきん定期便やねんきんネットで確認できます。金額の見当をつけたい場合は、まず納付済期間を確かめるところから始めてみてください。
6. まとめ
本記事では、年金の平均受給額を確認したうえで、2026年度の年金生活者支援給付金の支給額と支給要件、そして「緑の封筒」が届いたときの手続きについて紹介しました。
年金生活者支援給付金は2026年度、月額5620円に3.2%増額されましたが、支給には「65歳以上」「世帯全員が住民税非課税」「所得80万9000円以下」などの要件があり、対象になっても自動的には振り込まれません。
心当たりのある方は、まずご自身に「緑の封筒」が届いているかどうか、また継続受給の対象になっているかどうかを確認してみてください。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」
- 日本年金機構「65歳の誕生日を迎える方で、老齢基礎年金を新規に請求する方」
- 日本年金機構「Q.「支給金額変更通知書」(または「不該当通知書」)が届きました。なぜですか。」
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金生活者支援給付金にかかる支給金額のお知らせの送付について」
中本 智恵
