初夏の風が吹き、木々の緑が一段と深まる6月。お庭や街角で少しずつ色づき始めた果実を見かけると、「うちのベランダや庭でも、あんな風に果樹を育てられたら素敵だな」と想像が膨らみますよね。
ただ、果樹栽培というと「大きなお庭がないと無理なのでは?」「初心者にはお手入れが難しそう…」とためらってしまう方も多いかもしれません。
でも、鉢植えでもしっかり実をつけ、限られたスペースで十分に楽しめる果樹はあります。
今回は、コンパクトな鉢植えで挑戦しやすく、ご家庭で長く楽しめる定番の果樹を3つ、参考価格とともにご紹介します。
1. この記事で紹介する、コンパクトに育てられる定番の果樹3選
ジューンベリー1/9
Iva Vagnerova/istockphoto.com
- ジューンベリー:初夏に赤い実をつける、花も紅葉も美しい果樹。
- レモン:爽やかな香りと白い花が魅力的な、鉢植えでも人気の柑橘類。
- ブルーベリー:白い小花と紅葉も楽しめ、手軽に美味しい実を収穫できる果樹。
2. ベランダや小さなお庭に!【鉢植えOK】コンパクトに育てられる《定番の果樹3選》
ご家庭での果樹栽培には、自家結実性(1本でも実がなる性質)を持つものや、樹高をコントロールしやすいものがおすすめです。
苗木や鉢植えでお迎えすれば、限られたスペースでも果樹栽培の楽しさを実感できますよ。
2.1 6月に赤い実をつける「ジューンベリー」
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Tamotsu Ito/Shutterstock.com
春に星形の白い花を咲かせ、名前の通り6月頃には直径1cmほどの赤い実を収穫できるジューンベリー。1本でも実がなりますが、品種や環境によって結実量は変わります。
実はほんのりとした甘みがあり、そのまま食べるだけでなくジャムにしても美味しくいただけます。
本来は大きく育つ木なので、鉢植えの場合は樹高が1m前後でおさまる「矮性種(わいせいしゅ・リージェントなど)」を選ぶと、コンパクトに維持しやすく安心です。
秋の紅葉など、季節ごとの変化も楽しめます。熟した実は野鳥に狙われやすいため、収穫前には防鳥ネットなどで対策しておくと失敗を防げます。
※参考価格:3000円前後(矮性ジューンベリー、5号ポット苗)
2.2 初夏に爽やかな香りの花が咲く「レモン」
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柑橘系のなかでもポピュラーで、爽やかな香りが楽しめるレモン。初夏(5〜6月頃)にかけて、ほんのり紫色を帯びた甘い香りの白い花を咲かせ、秋以降に黄色く色づいた果実を収穫できます。
レモンの花4/9
TG23/shutterstock.com
1本でも実をつける自家結実性があり、接ぎ木苗など状態の良いものであれば、1メートル程度のサイズからでも結実が期待できます。
日当たりを好み、定期的な追肥をしてあげることで元気に育ちます。枝には鋭いトゲがあるため、お手入れの際は厚手の手袋をするか、トゲなし品種を選ぶと安全です。
寒さに弱いため、関東以南の温暖な地域以外では、冬場は室内の日当たりの良い窓辺などへ移動させます。室内では乾燥によるハダニが発生しやすくなるため、時々葉に霧吹きで水(葉水)をかけてあげましょう。
屋外ではアゲハチョウの幼虫がつきやすいため、こまめな観察と防除を心がけるのが長く楽しむコツです。
※参考価格:2500~4000円前後(5〜6号接ぎ木苗)
2.3 収穫したての新鮮な果実を味わえる「ブルーベリー」
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Kaichankava Larysa/Shutterstock.com
釣鐘型の白い小花と、濃いブルーの果実をつけるブルーベリー。収穫したての新鮮な果実を味わえるのは、自家栽培ならではの特権です。秋には鮮やかな紅葉も楽しめます。
酸性の土壌を好むため、専用の培養土を使用します。ブルーベリーは根を浅く張る性質があり乾燥に弱いため、特に夏の高温期は水切れに注意が必要です。夏場は朝夕の涼しい時間に土の様子を見てたっぷり水を与えるなど、こまめな水分管理をしてあげましょう。
ブルーベリーは自分の花粉では受粉しにくい性質があるため、基本的には「同じ系統の異なる品種」を2本以上一緒に育てます。お互いの花粉で受粉させることで、実つきが格段に良くなりますよ。
1鉢だけで楽しみたい場合は、サザンハイブッシュ系の「サンシャインブルー」など、特に自家結実性の高い品種を選ぶとスムーズです。
※参考価格:1000円前後(5号ポット苗)
3. まとめにかえて
自宅で愛情を込めて育てた果実を味わう体験は、市販のものとは一味違う特別な喜びがあります。
最初のうちは思い通りに実がつかないこともあるかもしれませんが、植物の個性に合わせてお世話をし、少しずつコツを掴んでいく過程も、植物を育てる奥深さでもあります。
ぜひご自身の環境に合った果樹を見つけて、自家製フルーツの収穫を楽しんでみてくださいね。
4. 【ガーデニング豆知識】植木鉢の号数とサイズ一覧
さいごに、植木鉢の号数とサイズも確認しておきましょう。
植木鉢の号数とサイズ6/9
出所:LIMO編集部作成
植木鉢のサイズは直径3㎝刻みです。
- 3号鉢…直径9㎝
- 3.5号鉢…直径10.5㎝
- 4号鉢…直径12㎝
- 5号鉢…直径15㎝
- 6号鉢…直径18㎝
これより大きな鉢も、鉢の号数×3が直径です。
植物に対して植木鉢のサイズが小さすぎると根が詰まり、水や肥料を吸収しづらくなってしまいます。反対に鉢サイズが大きすぎると鉢内の水が乾きにくくなり、根腐れやコバエ発生の原因に。
植え替えの際は、元の鉢サイズよりも1、2号大きいサイズの鉢に植え替えるとよいでしょう。
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LIMOガーデニング部