5. 【75歳以上 後期高齢シニア夫婦】年金はいくら受け取れる?平均と手取りの注意点

後期高齢者夫婦の家計において、最も大きな割合を占める収入源が公的年金です。ここでは、75歳以上を対象に、年齢階層ごとの平均的な年金月額を確認していきます。

年金額は、

  • 国民年金(老齢基礎年金)のみ
  • 厚生年金(老齢基礎年金を含む)

の2つに分けて整理します。

厚生年金には複数の区分がありますが、ここでは民間企業等に勤務していた人が受け取る「厚生年金保険」(※)を指しています。※厚生年金は第1号から第4号まで区分があります。この記事では、民間企業などに勤務していた方が受け取る「厚生年金保険(第1号)」を「厚生年金」として解説します。

なお、厚生年金の金額には、老齢基礎年金分が含まれている点には注意が必要です。

5.1 【年金一覧表】75歳~90歳以上「厚生年金・国民年金」5歳刻みの平均年金月額

厚生年金

  • 75歳~79歳:15万1377円
  • 80歳~84歳:15万7689円
  • 85歳~89歳:16万5486円
  • 90歳以上:16万4027円

国民年金

  • 75歳~79歳:5万9346円
  • 80歳~84歳:5万8454円
  • 85歳~89歳:5万9066円
  • 90歳以上:5万5633円

例えば、夫が厚生年金、妻が国民年金を受給している夫婦世帯の場合、75歳時点での合計年金額は月およそ21万円(※)がひとつの目安となります。

75歳時点の平均月額厚生年金15万1377円+国民年金5万9346円の合計額 がひとつの目安となります。

この水準は、家計調査における「社会保障給付」(20万7623円)とほぼ一致します。

5.2 年金からも天引きされるお金がある!

ただし、この金額がそのまま生活費として使えるわけではありません。年金からは所得税や住民税に加え、介護保険料や後期高齢者医療保険料などがあらかじめ差し引かれます。

現役を引退した後も、税金や社会保険料の負担は形を変えて続いていきます。老後の家計を考える際に重要となるのは、年金の額面ではなく、天引き後に実際に使える「手取りベース」の収入です。

次の章では、こうした収支構造を前提として、75歳以上世帯がどの程度の貯蓄を保有し、どのように取り崩しているのかを見ていきます。