9. 【年収500万円から始める資金計画⑧】万が一のことが起きても団信(団体信用生命保険)加入で安心

『東京〈中古〉マンション投資の教科書』

umaruchan4678/shutterstock.com

不動産投資のローンを組む際には、「団体信用生命保険」、通称「団信」への加入が原則として義務付けられています。

この団信は、ローン返済中に契約者が死亡、または所定の高度障害状態になった場合に、残りのローン全額が保険金によって支払われる、という仕組みの生命保険です。

この団信こそが、不動産投資が単なる資産運用ではなく、家族を守るための強力な「保障」にもなり得る、最大の理由です。

もし、オーナーが万が一の事態に見舞われたとしても、ご家族にはローンが完済された「無借金のマンション」という資産が残ります。ご家族は、そのマンションから得られる家賃収入を生活費に充てることもできますし、売却して、まとまった現金を手にすることも可能です。マンションオーナーが遺した資産が、残された家族のその後の人生を、経済的に力強く支えてくれるのです。

団信の存在は、現在加入している掛け捨ての生命保険を見直す、絶好の機会にもなります。

不動産投資によって、数千万円規模の死亡保障を、実質的に「家賃収入」でまかなうことができるのですから、過剰な保険料を支払い続ける必要はないかもしれません。浮いた保険料を、繰り上げ返済や次の投資の原資に回すことで、資産形成のスピードをさらに加速させることができます。

9.1 「がん保障特約付き」の団信も登場

さらに、近年では、この団信の保障内容も多様化しています。通常の死亡・高度障害保障に加えて、がんと診断されただけでローンが完済される「がん保障特約付き」の団信も、多くの金融機関で提供されるようになりました。

日本人の二人に一人が、生涯のうちにがんに罹患すると言われる時代です。私自身も万が一のリスクに備え、がん保障特約付きの団信に加入しているものもあります。これは自分自身と家族の未来を守るための、非常に合理的な選択だと考えています。

もちろん、特約を付ければ、その分、ローン金利が0.1%程度上乗せされます。しかし、月々1000〜2000円程度の追加負担で、がんに罹患した際の経済的な不安から解放されるのであれば、それは非常に価値のある「投資」と言えるのではないでしょうか。

不動産投資は、資産を増やす「攻め」の側面だけでなく、団信という形で、人生の不測の事態に備える「守り」の側面も併せ持っているのです。この両輪をうまく活用することこそが、豊かな人生を築くための鍵となるのです。

9.2 書籍概要

10. 著者プロフィール

天田浩平(あまだ・こうへい)

神奈川県横浜市出身。大学卒業後、2007年に投資用中古マンションを扱う不動産会社に入社。

2009年、中古ワンルームマンションを購入して不動産投資を始める。2014年、提携金融機関のキャンペーンで融資実行数全国1位(年170戸)を記録。以降、5年連続販売記録を更新し、2019年(2018年10月~2019年9月)には、年間販売戸数387戸を達成。「販売戸数日本一の不動産営業マン」と話題に。

2020年2月、株式会社エイマックスを設立。少数精鋭のスタッフと共に着実に業績を伸ばし、起業5期目にして売上高141億円を達成。販売戸数は1,790戸。「お客様に、本当に価値のある物件を少しでもリーズナブルに届ける」という信念のもと、広告宣伝費などのコストはできるだけ削減し、自らが「自信をもっておすすめできる」と判断した物件のみ販売している。

著書に『農業大学卒の僕が29歳で年間170戸のマンションを売って日本一の営業マンになった秘密の方法』(KADOKAWA)、『月商6億円 日本No.1営業マンの「最速」仕事術』(祥伝社)、『マンション投資の「ルール」は私が教えます』(講談社)がある。
 

天田 浩平