7. 【年収500万円から始める資金計画⑥】クレジットカードやキャッシング履歴が融資に与える影響

『東京〈中古〉マンション投資の教科書』

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年収も高く、上場企業に勤め、勤続年数も十分。ローン審査に通る条件はすべて満たしているはずなのに、なぜか融資が承認されない──。このようなケースは、実は決してめずらしくありません。その原因の多くは、本人も気づかないうちに、個人の「信用情報」に傷がついてしまっていることにあります。

金融機関がローン審査を行う際、年収や勤務先といった「属性」と同時に、必ずチェックするのが、信用情報機関に記録されている金融取引履歴です。

これには、クレジットカードの利用状況や支払履歴、カードローンやキャッシングの借入残高など、お金にまつわるあらゆる個人情報が含まれています。そして、この信用情報に問題があると、どんなに属性の良い人であっても、融資を断られてしまうのです。

特に注意すべきは、以下の2点です。

7.1 クレジットカードや携帯電話の分割払いの「支払い遅延」はないか?

「うっかり口座の残高が足りず、クレジットカードや車のローンなどの引き落としができなかった」といった経験を持つ人が、いるかもしれません。しかし、たとえ一度の遅延であっても、信用情報に「延滞」として記録されてしまいます。

これが繰り返されれば、金融機関はその人を「お金にルーズな人」「返済能力に疑問がある人」とみなし、融資をためらうようになります。携帯電話の分割払いの延滞なども見落としがちですが、これも信用情報に影響します。

7.2 多額のキャッシングやカードローン残高はないか?

キャッシングやカードローンは、手軽にお金を借りられる便利なサービスですが、その利用は、金融機関から「手元にお金がなく、高金利でも借りなければならないほど、資金繰りに困っている人」というネガティブな評価を受けることにつながります。

以前、私のお客様で、年収1700万円という高所得者の方がいらっしゃいましたが、800万円ものキャッシング残高があったために、どこの金融機関の審査も通らなかった、ということがありました。年収の3分の1を超えるような借入残高がある場合、ローンを組むのは基本的に難しいと考えてください。

金融機関は、お客様の信用情報を把握しています。ローンを申し込む際に、これらの情報を隠して虚偽の申告をしたとしても、審査の段階で必ず発覚します。そして、虚偽申告が判明した時点で信頼を失い、二度とその金融機関から融資を受けられなくなる可能性すらあります。

マンション投資を検討しているのであれば、まずは自分の信用情報をクリーンに保つことが何よりも重要です。日々の支払い管理を徹底し、不要なキャッシングは利用しない。この当たり前の積み重ねこそが信用力を高めるのです。