働くシニア「やりがいと暮らしの安心を両立!」マルチジョブホルダー制度の活用を
今回は、長寿化時代に働くシニア層が増えている現状と、その働き方をサポートする「マルチジョブホルダー制度」について解説しました。この制度の最大の魅力は、複数の職場で合計週20時間働くことで、従来の雇用保険では得られなかったセーフティネットを獲得できる点です。
失業時の一時金はもちろん、介護休業給付やスキルアップのための教育訓練給付も受けられる可能性があります。「60代、70代になっても学びたい」という意欲のある方にとっては、非常に心強い仕組みと言えるでしょう。
ただし、加入はご自身の申請が必須で、過去に遡って加入することはできません。制度のメリットを最大限に活かすためにも、「入りたい」と思ったら早めにハローワークで手続きを行うことが大切です。マルチジョブホルダー制度の活用も選択肢のひとつとしてとらえ、今後の安心とやりがいを両立させるライフプランを立ててみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 内閣府「令和7年版高齢社会白書」
- 厚生労働省「令和6年 簡易生命表」
- 厚生労働省「【重要】雇用保険マルチジョブホルダー制度について」
- 厚生労働省「雇⽤保険マルチジョブホルダー制度の申請パンフレット」
- 厚生労働省「Q&A~雇用保険マルチジョブホルダー制度~」
- 厚生労働省「事業主・被保険者の皆さまへ令和7(2025)年度雇用保険料率のご案内」
鶴田 綾