5. 飲食店探しからまちづくりへ!Z世代の視点が社会を動かす

ここで、Z世代の目線を活かした自治体の取り組みを紹介します。

5.1 潟上市「Z世代活躍課」

秋田県潟上市では、2024年度にまちづくりを目的とした学生組織「Z世代活躍課」を設立しました。これは、行政の正規の部署ではなく、高校生や大学生などが集まり、Z世代ならではの視点で地域の課題解決を目指すプロジェクトです。

メンバーの自主性を尊重しながら、地域イベントへの参加(例:天王グリーンランドまつりでのチュロス販売や海外の遊び体験コーナー出展)や、旧東湖小学校の利活用案に関するプレゼンテーション、商品開発、SNSでの情報発信など、多岐にわたる活動を展開しています。

5.2 郡山市「Z世代活躍係」

福島県郡山市でも、若者の視点をまちづくりに活かす「Z世代活躍係」を設置しています。郡山市のZ世代人口は、福島県全体の約17%を占めており、Z世代は地域活性化の重要な鍵を握っています。

この係は、Z世代と地域の団体を「触媒役」として結びつけ、互いに不足している部分を補い合い、取り組みの持続性と質の向上を目指しています。「知る」「交わる」「創る」という3つのステップを通じて、Z世代と地域団体が協力し、多様な主体が支え合えるまちづくりを推進しています。

これらの事例には、自治体がZ世代の声をまちづくりに積極的に取り入れようとする動きが現れています。Z世代の視点によって地域社会を支えていくことが期待されているとわかりますね。

6. まとめにかえて

Z世代は飲食店探しにSNSを活用して、リアルタイムの情報をよりリアルな形で得られるようにする傾向にあります。

SNSで得た情報をそのまま保存し、友人などとSNSで共有し、実際に足を運ぶ。また自分たちが「リアルな情報」を発信するといった循環型の情報共有が進んでいるといえるでしょう。

一方で、飲食店の公式SNSによる情報も重視してリアルタイムで正しい情報を得ようとしている動きも見受けられます。

情報感度を用いてまちづくりをしようという動きもあり、より一層Z世代の情報収集方法に注目が集まりそうです。

参考資料

LIMO・U23編集部