3.3 「50歳代・単身世帯」の貯蓄割合をチェック
- 金融資産非保有:40.2%
- 100万円未満:13.1%
- 100~200万円未満:4.1%
- 200~300万円未満:2.7%
- 300~400万円未満:3.8%
- 400~500万円未満:1.9%
- 500~700万円未満:3.3%
- 700~1000万円未満:3.8%
- 1000~1500万円未満:5.5%
- 1500~2000万円未満:3.3%
- 2000~3000万円未満:3.8%
- 3000万円以上:11.2%
- 無回答:3.3%
50歳代の単身世帯の貯蓄状況を見てみると、「貯蓄ゼロ」の世帯が40.2%と、なんと4割以上を占めていることがわかります。
また、貯蓄額が100万円未満の世帯が13.1%おり、貯蓄額500万円未満の世帯を合計すると、実に6割以上に達します。
3.4 「50歳代・二人以上世帯」の貯蓄割合をチェック
- 金融資産非保有:29.2%
- 100万円未満:8.7%
- 100~200万円未満:5.9%
- 200~300万円未満:5.1%
- 300~400万円未満:3.7%
- 400~500万円未満:3.2%
- 500~700万円未満:6.3%
- 700~1000万円未満:5.8%
- 1000~1500万円未満:7.6%
- 1500~2000万円未満:3.8%
- 2000~3000万円未満:6.3%
- 3000万円以上:10.7%
- 無回答:3.8%
50歳代の二人以上世帯の貯蓄状況を見てみると、「貯蓄ゼロ」の世帯が29.2%と、約3世帯に1世帯が金融資産を保有していない状況です。
また、貯蓄額が100万円未満の世帯が8.7%おり、貯蓄額500万円未満の世帯を合計すると、全体の過半数(53.9%)にのぼります。
40〜50歳代の世帯では、「貯蓄ゼロ」の割合が「貯蓄3000万円以上」の世帯を上回っており、特に単身世帯では3〜4割がほとんど金融資産を持っていないのが実情です。
また、数年前に注目を集めた「老後2000万円問題」が示すように、現在では年金収入だけで老後の生活費を賄うのは困難になっています。
実際に、厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によれば、年金だけで100%暮らせている世帯は全体の43.4%にとどまっています。
言い換えれば、過半数の高齢者世帯は年金収入だけでは生活できず、貯蓄の取り崩しや就労によって不足分を補っている状況です。
このような状況を踏まえ、NISAやiDeCoといった制度を積極的に活用し、早い段階から資産形成を始めておくことが重要だと言えるでしょう。