秋植えの植物といえば、春に咲く花を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし実は、秋に開花株を植え付けて、翌年以降も秋に美しい花を咲かせる多年草や球根植物も存在します。

秋に植え付けたあと、寒い冬や暑い夏を越えて、翌年の秋にはひとまわり大株に育ち、さらに美しい花を咲かせる丈夫な植物たち。今回は秋に植えれば毎年秋に花が咲く多年草や球根植物を6種、参考価格とともに紹介します。

記事最後には、今から植えて翌年の秋の開花までの、管理のコツについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事で紹介する「植えっぱなしで毎年秋に花が咲く、秋植え植物」にまつわるあれこれ

写真のリコリスほか、植えっぱなしで毎年秋に花が咲く、秋植え植物をご紹介します1/8

オレンジ色の花を咲かせている、リコリス

sol.zero/shutterstock.com

  • 植えっぱなしで毎年秋に花が咲く「秋植え多年草」3選
  • 植えっぱなしで毎年秋に花が咲く「秋植え球根植物」3選
  • 翌年の秋も美しい花を咲かせる!秋植え植物の管理「4つのコツ」

2. 植えっぱなしで毎年秋に花が咲く「秋植え多年草」3選

2.1 シュウメイギク

秋風に揺れる清楚な花「シュウメイギク」2/8

淡いピンク色の花を咲かせている、シュウメイギク

Iva Vagnerova/shutterstock.com

清楚な花姿が秋らしい風情を感じさせるシュウメイギク。スラリと伸びた茎の先に、白やピンク、淡い紫色の花を咲かせ、一重咲きや八重咲きなど、品種によって異なる表情を見せてくれます。

丈夫で育てやすく、一度植えれば毎年地下茎やこぼれ種でも増えていくほど生命力が旺盛です。あまり広げたくない場合は、適宜切り戻しや抜き取りを行いながら管理しましょう。

※参考価格:400円~900円前後(3号ポット苗)

2.2 アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)

ベルベットのような質感の花が秋空に映える「アメジストセージ」3/8

紫色の花を咲かせている、アメジストセージ

zzz555zzz/shutterstock.com

アメジストセージはサルビアの一種で、長く伸びた花茎に、ベルベットのような質感の花が開花。青紫色の花色が、秋の澄んだ空によく映えます。

秋の庭にアクセントを加えたい場合や、ダイナミックな景観を作りたいときにおすすめです。

※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)

2.3 宿根アスター

秋の庭を鮮やかに彩る「宿根アスター」4/8

淡い青紫色の花を咲かせている、宿根アスター

photoPOU/shutterstock.com

丈夫で育てやすく、秋の庭を色鮮やかに彩ってくれる宿根アスター。花色は紫・ピンク・白・青など多彩で、草丈もコンパクトなものから、高く伸びるものまでさまざまです。

開花時期が長く、切り花としても利用できます。

※参考価格:500円~800円前後(3号ポット苗)

3. 植えっぱなしで毎年秋に花が咲く「秋植え球根植物」3選

今回ご紹介する球根植物にはすべて毒があります。小さなお子さんやペットが誤って口に入れないよう、注意して管理してください。

3.1 リコリス

存在感のある美しい花が魅力の「リコリス」5/8

ピンクの花を咲かせている、リコリス

Flower_Garden/shutterstock.com

リコリスは秋の訪れを告げる代表的な球根植物で、ヒガンバナの仲間。長く伸びた花茎の先に、燃えるような赤や、純白、鮮やかな黄色など、存在感のある花を咲かせます。

一度植えれば毎年秋に開花し、群生させると、さらに見応えのある景色になるでしょう。

※参考価格:200円~1000円前後(球根1球)

3.2 コルチカム(イヌサフラン)

小ぶりでナチュラルな雰囲気の「コルチカム」6/8

うす紫色の花を咲かせている、コルチカム

Kabar/shutterstock.com

「イヌサフラン」の別名でも知られるコルチカム。葉がまったくない地面からある日突然花が開き、秋の訪れを知らせてくれます。

秋の澄んだ空気の中で力強く咲く姿は、庭のアクセントとして最適です。9月中に球根を植え付ければ、今年の開花も楽しめます。

※参考価格:400円~800円前後(球根1球)

3.3 タマスダレ

清楚な純白の花が美しい「タマスダレ」7/8

白い花を咲かせている、タマスダレ

Nick Pecker/shutterstock.com

タマスダレは純白の花が清楚な印象。繁殖力が旺盛で、一度植えると分球しながら盛んに増え、花が群生して咲く姿が見事です。

手軽に育てられ、花壇の縁取りやグランドカバーとしても利用できます。

※参考価格:50円~150円前後(球根1球)

4. 翌年の秋も美しい花を咲かせる!秋植え植物の管理「4つのコツ」

秋植え多年草や球根植物の管理のコツをお伝えします8/8

ピンク色の花を咲かせている、シュウメイギク

Natalia Greeske/shutterstock.com

4.1 冬の寒さ対策

秋植えの多年草や球根植物は寒さに強いものが多いですが、霜が降りるような寒い地域では、凍結でダメージを受けることがあります。鉢植えは軒下などに移動し、地植えの場合は株元をワラやバークチップなどでおおい、霜よけをすると安心です。

4.2 夏の暑さ対策

とくに球根植物は、夏の高温多湿で蒸れて腐ってしまうことがあるため、風通しのよい場所に植えることが重要です。マルチングで地温の上昇を抑え、鉢植えは日陰に移動しましょう。

4.3 水やりを忘れずに

秋に植え付けた植物は、翌年の開花に向けて根を張っていきます。この時期に水切れを起こすと、その後の成長に影響が出るため、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。ただし水のやりすぎは根腐れにつながるので注意が必要です。

4.4 植えた場所を忘れないこと

秋に植え付けた後、冬の間に地上部が枯れてしまう植物も多くあります。どこに植えたか分からなくなってしまい、誤って掘り起こしたり別の植物を植えたりしないように、植えた場所にネームプレートを立てておくとよいでしょう。

5. 翌年の秋が待ち遠しい、スローライフガーデニング

秋に植えておくと、晩秋~冬にかけて球根や根がじっくりと力を蓄え、翌年の秋に再び美しい姿を見せてくれる多年草や球根植物たち。植えっぱなしにできるため、忙しい方や初心者にもピッタリです。

今から苗や球根を植えて、翌年秋の開花まで植物の成長をじっくりと見守る、そんなスローライフガーデニングを楽しんでみませんか。