3. 【40歳代・50歳代】就職氷河期世代の「貯蓄ゼロ世帯」はどのくらいいる?
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとに、40歳代・50歳代の貯蓄割合を世帯別で確認していきましょう。
3.1 「40歳代・単身世帯」の貯蓄割合をチェック
- 金融資産非保有:33.3%
- 100万円未満:15.4%
- 100~200万円未満:7.7%
- 200~300万円未満:5.2%
- 300~400万円未満:4%
- 400~500万円未満:1.2%
- 500~700万円未満:4.9%
- 700~1000万円未満:4.6%
- 1000~1500万円未満:5.9%
- 1500~2000万円未満:2.8%
- 2000~3000万円未満:3.7%
- 3000万円以上:8.6%
- 無回答:2.5%
40歳代・単身世帯の貯蓄状況を見てみると、全体の33.3%が「貯蓄ゼロ」という厳しい現実が浮き彫りになります。これは、この年代の3人に1人が、預貯金や有価証券といった金融資産を一切保有していないことを示しています。
一方で、貯蓄額が100万円未満の世帯が15.4%、100万円〜500万円未満の世帯が合わせて14.1%存在します。これらの世帯を合計すると、貯蓄額500万円未満の世帯が全体の6割以上を占めており、経済的に不安定な世帯が多いことが見えてきます。
3.2 「40歳代・二人以上世帯」の貯蓄割合をチェック
- 金融資産非保有:25.7%
- 100万円未満:11.2%
- 100~200万円未満:6.2%
- 200~300万円未満:6.1%
- 300~400万円未満:4.6%
- 400~500万円未満:3.3%
- 500~700万円未満:7.7%
- 700~1000万円未満:6.4%
- 1000~1500万円未満:8.2%
- 1500~2000万円未満:3.8%
- 2000~3000万円未満:5.5%
- 3000万円以上:6.5%
- 無回答:4.9%
40歳代・二人以上世帯の貯蓄状況を見てみると、「貯蓄ゼロ」の世帯が25.7%と、およそ4世帯に1世帯という結果になりました。
また、貯蓄額が100万円未満の世帯が11.2%、100万円〜500万円未満の世帯が合わせて20.2%を占めており、全体の半数以上(57.4%)が、貯蓄額500万円未満にとどまっていることがわかります。