寒冷地ではそろそろ秋のガーデニングシーズン。これからの過ごしやすい時期に、ローメンテで毎年花が咲く多年草を植えておきたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、涼しくなったと思ったらすぐに厳しい冬がやってくる寒冷地では「秋植えの多年草を植えても冬に枯れてしまうのでは?」と不安になってしまいますよね。
そこでこの記事では、秋田県在住の筆者が、寒冷地でも植えっぱなしで育てられる寒さに強い多年草を7種、参考価格とともにご紹介します。冬の霜や雪、吹雪にも耐え、毎年春に新芽を出して育ち、寒冷地の庭を彩ってくれますよ。
1. この記事で紹介する「寒冷地でも植えっぱなしOK!寒さに強い秋植え多年草」
- ロシアンセージ(ペロフスキア、サマーラベンダー)
- 宿根フロックス
- カラミンサ(カラミント)
- ナデシコ(ダイアンサス)
- シュウメイギク
- ヒューケラ(ツボサンゴ)
- アジュガ
7つの多年草を、日なた向き、日陰向きに分けてご紹介します。記事後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えしますのでぜひ参考にしてくださいね。
2. 寒冷地の「日なた」で植えっぱなし!寒さに強い多年草4選
2.1 ロシアンセージ(ペロフスキア、サマーラベンダー)
夏から秋にかけてラベンダーに似た紫色の花を咲かせることから「サマーラベンダー」とも呼ばれる、ロシアンセージ。繊細な切れ込みの入った葉もおしゃれです。
涼しげな色合いの花が風になびく様子はとても涼やかで、ナチュラルガーデンがよく似合う多年草。草丈の高い品種が多いため、花壇の後方で楽しむのがおすすめです。
風で倒れやすいため、必要に応じて支柱で支えてあげましょう。晩秋に地際でカットして越冬させると翌年の見栄えがよくなります。
※参考価格:400円~700円前後(3号ポット苗)
2.2 宿根フロックス
長い花茎の先にかわいらしい小花が集まって咲く、花束のような花姿が魅力の宿根フロックス。存在感のある花で、初夏から秋の花壇を彩ります。
品種が多く、花色や花形のバリエーションが豊富。草丈の高い品種が多いため、花壇の後方で楽しみましょう。たくさん咲いたら切り花にして、お部屋に飾るのも素敵です。
寒さにも暑さにも強く、猛暑日が続いても元気に花を咲かせてくれる頼もしい多年草。晩秋に根元で切り戻して冬越しさせましょう。
※参考価格:300円~1000円前後(3号ポット苗)
2.3 カラミンサ(カラミント)
爽やかな香りの可憐な小花を、初夏から晩秋まで咲かせるカラミンサ。白、紫、ピンクなど優しい色合いの花でお庭をナチュラルに彩ります。
葉も小さく、どんなテイストのお庭にもなじむ草姿なので、玄関アプローチや小さなスペースの彩り、花壇の引き立て役など、幅広い場所で楽しめます。
花が咲いている時期は、定期的に肥料を与えると花つきがよくなります。水切れに注意して育てましょう。晩秋に地上部をカットして越冬させてください。
※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)
2.4 ナデシコ(ダイアンサス)
花びらの縁の繊細な切れ込みが美しい、楚々とした花が魅力のナデシコ。品種によって開花期は多少異なりますが、四季咲き性の品種が多く、春から晩秋までの長い期間、お庭を彩ってくれます。
品種が豊富で、花色や花姿、草丈なども品種によってさまざまです。草丈の高い品種は、花壇の背景や主役として活躍し、切り花としても楽しめます。草丈が低くマット状に広がる品種は、花壇の縁取りやグランドカバーにおすすめです。
一年草扱いの品種や開花期が短い品種もあるため、確認してから購入してください。雪が降る地域では、草丈の高い品種は晩秋に低く刈り込んでおくとよいでしょう。マット状に広がる品種は切り戻しなどの手入れがほとんど必要なく、あまり手がかかりません。
※参考価格:300円~900円前後(3号ポット苗)
3. 寒冷地の「日陰」でも植えっぱなし!寒さに強い多年草3選
3.1 シュウメイギク
秋に咲くピンクや白の楚々とした花が美しいシュウメイギク。洋風や和風、ナチュラルガーデンなど、さまざまなテイストのお庭に自然となじむ、主張しすぎない雰囲気も魅力です。
コンパクトな矮性種から背が高くなる高性種まで、草丈が品種によって異なるため、植えたい場所に合わせて選べます。たくさん咲いたら切り花にして、お部屋に飾るのも素敵です。
地下茎で広がるため、あまり広げたくない場合は根止め板などで仕切った中に植えましょう。乾燥に注意して育ててください。晩秋に地上部を切り戻して越冬させます。
※参考価格:400円~900円前後(3号ポット苗)
3.2 ヒューケラ(ツボサンゴ)
葉色が豊富なヒューケラは、日陰の庭を美しく彩るカラーリーフの代表格。オレンジ、ワインレッド、ブラウンなど、秋らしいシックな色合いも豊富です。初夏には小さなベル型の花も楽しめます。
同じ系統の葉色を数株植えて統一感を持たせると、おしゃれな空間に。反対に、明るい葉色を数種類植えてカラフルにすると、明るい印象のお庭になります。お気に入りの一株を花壇のアクセントとして植えるのも素敵です。
成長がゆっくりで、鉢植えや狭い庭でもローメンテ。乾燥には注意しましょう。寒冷地では冬に地上部が枯れることもありますが、春にはまた芽吹きます。
※参考価格:400円~900円前後(3号ポット苗)
3.3 アジュガ
アジュガ、雪の下でも常緑の葉を絶やさない、寒さと日陰に強いグランドカバー。葉色が豊富で、シックな銅葉や明るい斑入りなど、お庭の雰囲気に合わせて選べます。
春から初夏にはピンクや紫色のかわいらしい小花を咲かせ、春を告げてくれるのも魅力。さまざまなテイストの庭に合わせやすく、おしゃれな葉で日陰の地面を覆います。
乾燥に弱いため、水切れに注意して育てましょう。かなり日陰に強く、1日1~2時間だけ日の当たる場所や明るい日陰でも育ちます。広がりすぎてしまったら、適宜切り戻しや抜き取りをおこなってください。
※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)
4. 寒さに強い多年草で、寒冷地でもローメンテでおしゃれな庭づくり
寒冷地でも植えっぱなしで育てられる、寒さに強い植物を7種ご紹介しました。植えてみたい多年草はありましたか?
寒冷地で秋植え多年草を植えっぱなしで越冬させるコツは、暑さがひと段落してすぐに植え付けること。本格的な寒さがくる前にしっかりを根を張れるので、厳しい冬を乗り越えやすくなりますよ。
また植え付けて最初の年は、初霜や初雪の前に、根元にバークチップなどのマルチングを敷いて保温してあげることも大切です。
この記事を参考に環境に合った植物を選んで、寒冷地でもおしゃれでローメンテな庭をつくりましょう。
5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。








