4. 給与も含めて考える今後のキャリア
40歳の本音や中間管理職の平均年収等について見ていきました。
単純に「給与をあげたい」という望みがあれば、昇進を重ねることは有効な手段であると言えます。
しかし、調査結果にあったとおり、スペシャリストを望むという人もいるでしょう。実際、管理職を目指したくないという人も少なくありません。
ミイダス株式会社が、経営者・役員200名と部下が3名以上いる中間管理職200名を対象として行ったアンケート「マネジメントに関する経営者・中間管理職の比較調査」によると、中間管理職の悩みとして以下の項目があげられています。
- 部下と経営者の間で板挟みになる:44.0%
- マネジメント業務が膨大:37.5%
- 部下への適切な指導方法/伝え方が分からない:33.0%
- ワークライフバランスの維持/推進が難しい:30.5%
さらに、管理職となると残業代がつかないことが一般的です。業務時間が長くなれば、昇進しても実質給与はあがらないということもあるでしょう。
多くの人が感じているように、管理職には向き不向きがあります。
給与面だけでなく、自身のやりがいやワークライフバランスなども含め、総合的に検討することが求められます。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
- ヒューマンホールディングス株式会社「思っていた40歳と違う!? 働き盛り世代のホンネを調査|転職意向6割超、管理職よりスペシャリスト、年収は想定を下回る傾向」
- ミイダス株式会社「【経営者・中間管理職に聞く現代のマネジメント】経営者・中間管理職ともに、この10年で「マネジメント業務の変化」を実感 経営者が中間管理職に求める役割、第1位は?」
- ミイダス株式会社
太田 彩子