2. 支給日に「1万円くらい」もらえる人も？「老齢年金生活者支援給付金」の給付基準額
日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」によると、2025年度の「老齢年金生活者支援給付金」の給付基準額は下記のように示されています。
- 老齢年金生活者支援給付金：5450円（月額）
上記で示したのは月あたりの基準額ですが、給付は2か月に一度まとめて行われるため、基準額通りであれば支給日に「約1万円」が振り込まれることになります。
ただし、この老齢年金生活者支援給付金の金額はあくまで目安であり、実際の支給額は保険料の納付状況や免除期間などを考慮して個別に決定されます。
そのため、受け取る金額には個人ごとの差がある点に注意が必要です。
では、実際にこの給付金を受給している高齢者は、平均してどの程度の金額を受け取っているのでしょうか。
3. 「老齢年金生活者支援給付金」の平均的な支給額はいくらなの？
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢年金生活者支援給付金の平均支給額は以下のとおりです。
- 全体：4014円
- 70歳未満：4691円
- 70～74歳：4187円
- 75～79歳：3930円
- 80～84歳：3835円
- 85～89歳：3883円
- 90歳以上：3952円
どの年代においても基準額である「5450円」を下回るケースが多く、支給額には個人差が見られます。
とはいえ、「年金生活者支援給付金」は、条件を満たし続けている限り生涯にわたって受け取ることができるため、年金暮らしを支える制度として大いに活用できるでしょう。
なお、「年金生活者支援給付金」を受け取るには申請が必要であり、申請をしなければ1円も給付金は受け取れません。
次章にて、「年金生活者支援給付金」の申請方法について確認しておきましょう。
