2025年5月16日に「年金制度改正法案」が国会に提出されました。
衆議院本会議で可決となり、参議院でも意思が一致すれば法案が成立となります。
将来の年金制度を決める重要な法案ですが、これまで年金が増えているか減っているかが気になる人も多いでしょう。
本記事では、厚生年金の平均受給額が増えているか、減っているかについて解説します。
老後に向けた資金対策についても紹介しますので、老後の働き方や生活設計を考えるときの参考にしてください。
1. 厚生年金の平均受給額は増減している
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は直近5年、年度によって増えたり減ったりしています。
平均受給額の推移と増減の理由についてみていきましょう。
1.1 平均受給額の推移
老齢厚生年金の受給権者の平均受給額は、次の通り推移しています。受給額は老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計金額です。