2.2 目標金額1700万円・想定利回り5%

次に、目標金額1700万円の場合を見ていきましょう。

この場合、想定利回り(年率)5%、積立期間10年9ヶ月で目標を達成することができる見込みです。

積立投資シミュレーション

積立投資シミュレーション

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」

想定利回り(年率)は5%。この場合のポートフォリオは、例えば株式と債券を50%ずつ入れて、リスクとリターンのバランスを見ながら、外国の株式や債券をやや多めに組み込むといったアイデアがあります。

外国の株式は、日本企業よりも高い配当利回りが期待できる企業が多いこと、また、外国債券についても、国内債券より高い金利の国があることが理由としてあげられます。

また、為替の変動によって為替差益を得られる可能性があることから、国内債券と比較してよりよいリターンが期待できるでしょう。

このように、外国の株式や債券を多めに組み込むことによって、前述した安定的にじっくりと運用していく場合よりも、さらに積極的にリターンを狙うことができます。

ただし、外国の資産を組み入れることにより、「為替変動リスク」というリスクが増える点には注意が必要です。期待リターンが高くなると同時に、同等のリスクを抱えることを理解した上で検討する必要があります。