65歳以降も会社に勤めていると、年金の繰下げをしない限り多くの場合は老齢年金の受給も開始されます。今回は、そのような場合に関係してくる制度である「在職定時改定」について説明をしていきます。

日本では高齢化社会が進み、総務省統計局の人口推計によると、2024年3月時点での65歳以上の人口は約3623万人となっています。

【写真5枚中1枚目】65歳以上の人口。2枚目は在職定時改定の仕組み図を掲載

人口推計

出所:総務省統計局「人口推計ー2024年8月報ー」

それとともに、以前であれば60歳の定年を迎えてリタイアしていた高年齢層が、60歳や65歳を過ぎても働き続けるケースが増えています。

この流れの背景は、平均寿命や健康寿命の伸びていることや経済的な理由、歳を重ねても社会と繋がっていたいという社会的欲求の高まりなどが挙げられます。

今回は、このように在職中に老齢年金を受給する場合に重要となる制度について説明するので、ぜひ参考にしてください。