3. 年金生活を見据えた4つの対策
ゆとりのある老後生活を送るために、次の4つの対策を進めておくのが有効です。
- 年収を高めて積極的に納付額を増やす
- 家計を見直して貯蓄を積極的に進める
- NISAやiDeCoで投資する
- 健康を維持して老後も元気に働けるようにする
それぞれの対策について、詳しく紹介します。
3.1 年収を高めて積極的に保険料納付額を増やす
現役のうちに年収を高めることが、老後の年金対策につながります。
日本の公的年金のうち、厚生年金は、平均標準報酬月額に比例する仕組みです。
そして、標準報酬月額は概ね月収に比例します。
したがって、年収が高ければ標準報酬月額の増加に伴い保険料納付額が増えます。
その結果厚生年金の支給額が増えるため、よりゆとりある老後生活を送りやすくなります。
3.2 家計を見直して貯蓄を積極的に進める
家計を見直して、積極的に貯蓄を進めるのも有効です。
年金生活を始めるときに潤沢な貯蓄があれば、老後の家計が赤字でも、貯蓄を取り崩してゆとりのある生活が可能です。
貯蓄は一朝一夕で増えていくものではありません。
若いうちから長期にわたり貯蓄を進めていけば、より大きな金額を老後に向けて残しておけます。
通信費や光熱費など継続的に発生する費用を見直す、使途不明金をなくすなど、家計を見直して月々安定的に貯蓄を進めていきましょう。