3.3 NISAやiDeCoで投資する
投資を積極的に進めれば、さらに早いペースで資産を増やせる可能性があります。
預金金利が低い現状においても、資産運用を行えば投資収益の獲得が期待できます。
長期で投資を継続すれば複利効果が働いて、より潤沢な老後資産を確保できるでしょう。
老後資金を形成する上では、投資収益への税金支払いが免除されるNISAを活用するのがおすすめです。
2024年の制度変更により、元本ベースで合計1800万円まで非課税が適用されるようになったため、NISAだけでも充分な老後資金を貯められるでしょう。
年金の受給額を増やすうえでは、iDeCoを活用するのもひとつです。
iDeCoでは、自分で資金を拠出して、金融機関が用意した投資信託などの商品ラインナップに投資します。
将来一時金として受け取るか、年金として毎月受け取ることが可能です。
安定した老後生活を送るために、NISAとiDeCoをうまく組み合わせて投資を進めるのがおすすめです。
しかし、一方で投資はリスクを伴います。大切な老後資金を減らすことがないよう、リターンのみに着目するのではなく、リスク許容度に応じた運用を心がけましょう。
3.4 健康を維持して老後も元気に働けるようにする
老後にも元気に働けるように、健康維持に努めるのも老後の対策として有効です。
老後も働ける状態をできるだけ維持すれば、貯蓄が少なくても対処が可能です。
日頃から健康を維持して、老後でも働けるようにするのも、有効な対策のひとつといえます。
4. まとめにかえて
高齢者世帯の所得実態と、年金生活に向けた対策を4つ紹介しました。
- 年収を高めて積極的に納付額を増やす
- 家計を見直して貯蓄を積極的に進める
- NISAやiDeCoで投資する
- 健康を維持して老後も元気に働けるようにする
ひとつだけでも、組み合わせてもいいでしょう。老後を不安に思う方は多いですが、何を始めたらいいかわからないという声もあります。
まずは現状を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子