海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、YouTubeアカウント「@PawsShow」さんの投稿。

暗い物置小屋でひとり暮らす盲目の犬が、本当の家族と出会って幸せをつかむまでの様子が紹介されています。

執筆時点で2万1000回再生、約3000件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬猫の入手経路や経費の現状についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMOアニマル
ストーリー部
暗く狭い物置小屋で暮らし、目が見えず痩せ細っていた犬のマーティが保護され、優しいお世話によって元気を取り戻して素敵な家族と出会うまでの温かい物語を取材しました。目が見えなくても前向きに生きるマーティの姿や、SNSで寄せられた感動の声を紹介しています。

また記事の後半では、こうした傷ついた動物たちの命を日々現場で救い続ける獣医師や動物看護師の平均年収など、動物医療を支える専門職のお金事情についても分かりやすく解説しています。

1. この記事の3つのポイント

  •  暗い物置小屋で視力を失い、体重わずか7kgまで衰弱。愛情あふれるケアで少しずつ戻ってきた元気
  •  ハンディキャップをものともせず、前向きに毎日を楽しめるように。本当の家族と出会い幸せをつかんだ現在
  •  「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

2. 【体重わずか7kg】暗い物置小屋で衰弱していた犬を保護

1/5

出所:@PawsShow

出所:@PawsShow

海外のSNSで話題になっているのは、死の淵から奇跡的な回復を遂げた犬の物語です。保護された犬は「Marty(マーティ)」と名付けられました。

​マーティは、暗く狭い物置小屋の中で、たった一匹で暮らしていたそうです。視力を失っており、周囲の様子を見ることもできませんでした。

​長い間十分な食事を与えられていなかったため、肋骨や背骨が浮き出るほど痩せ細り、体重はわずか7kgほど。全身の毛はほとんど抜け落ちた状態で、命の危機に瀕するほど衰弱していました。

​そんなマーティのもとへ動物レスキューのスタッフたちが駆けつけ、保護したのでした。

3. 【優しいケアに支えられて】人への信頼を取り戻したマーティ

2/5

出所:@PawsShow

出所:@PawsShow

マーティを​診察した結果、極度の栄養失調に加え、全身にはノミや寄生虫が寄生していることが判明。長い間十分な食事をとれなかったことで、体力は著しく低下していたそうです。

スタッフは治療を行うとともに、愛情を込めて食事を与えながらマーティの回復を支えていきました。

懸命なケアが続けられるなか、マーティは少しずつ体力を取り戻していきました。

3/5

出所:@PawsShow

出所:@PawsShow

保護からしばらくすると、マーティは少しずつ人への信頼を取り戻していきました。

毎日の暮らしを楽しめるようになり、その表情にも穏やかさが戻っていったそうです。

その後も回復は順調に進み、健康的な体重まで戻ると、美しく自信に満ちた姿へと変化。目が見えないというハンディキャップがあっても、それに負けることなく前向きに日々を過ごすようになりました。

4. 【永遠の家族と出会い】笑顔を取り戻したマーティ

4/5

出所:@PawsShow

出所:@PawsShow

保護から約9カ月後、マーティは優しい家族に迎えられ、“永遠の家”を見つけました。動画には、家の中で穏やかに過ごしたり、家族に見守られながら安心した表情を見せたりする様子が映っています。

現在の家族にとって、マーティの唯一の悩みは「毛がたくさん抜けること」なのだそうです。

コメント欄を見ると

  • 「本当にひどい状態だったのに! なんて変化でしょう!」
  • 「彼女を助けて世話をしてくれてありがとう」

など、マーティの回復を喜ぶ声や、救助や治療に携わったスタッフへの感謝の声が寄せられていました。

暗い物置小屋で、飢えと病気に苦しんでいたマーティ。

しかし今では本当の家族に囲まれ、安心して毎日を過ごしています。家族の顔は見えなくても、その優しい声やぬくもりはきっとマーティの心を照らしているはずです。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

5. 著者からの一言コメント

ひぐちえみ
目が見えないマーティの記事を書きながら、サン=テグジュペリの小説『星の王子さま』の有名な一説、「大切なものは、目に見えない」という言葉を思い出していました。
家族の顔は見えなくても、優しい声や手のぬくもりは、きっとマーティの心にしっかり届いているのでしょう。マーティは、私たちがつい見落としてしまう「本当の豊かさ」を教えてくれたような気がします。(ライター ひぐち えみ)

6. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

獣医師の平均年収は680万5000円5/5

獣医師の平均年収は680万5000円

Lee Charlie/shutterstock.com

レスキューされた動物の病気やけがを治療したり、避妊・去勢手術といった医療措置をおこなうのが獣医師や動物看護といった動物医療専門職です。

ここでは、動物たちの命を救い、守るために大切な役割を担う彼らのお金事情について紹介します。

厚生労働省が、「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元に公表している就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円。平均年齢は38.7歳。

また、動物看護の仕事に従事している人の平均年収は351万9000円、平均年齢は38歳という結果になっています。

命を預かるハードな業務内容に対し、給与や労務環境の整備が課題となる側面もあるのが実情です。

日本動物看護職協会が2020年7月1日に公表した「動物看護師の勤務実態に関するアンケート調査」によると「現在の給料に満足していますか?」という質問に対して、「満足」と答えた人の割合が7.8%なのに対し、「不満」が35.1%、「非常に不満」が19.4%と過半数の人が現状に満足していないと回答しました。

一方で、2022年には「愛玩動物看護師」が国家資格化され、現場での役割はさらに重要性を増しています。

社会的ニーズが高まる中、動物医療を支える専門職の待遇や年収が今後どう推移していくか注目されます。

〈〈「猫がいるくらしとお金」についてもっと知りたい方はこちら〉〉

参考資料

ひぐち えみ