4. 8月15日に「約27万円~約67万円」支給される夫婦
前述のとおり、次回の年金支給日は8月15日です。
年金は”2ヶ月分”が一度に支給されるため、前章の厚生労働省の試算例を参考に、1回あたりの支給額を整理しましょう。
4.1 夫婦の年金が「約27万円」になるケース
- 夫:厚生年金に加入したことがなく、国民年金保険料は満額支払い済
- 妻:厚生年金に加入したことがなく、国民年金保険料は満額支払い済
この場合の月額年金は13万6000円だったので、8月15日の支給額は27万2000円となります。
4.2 夫婦の年金が「約67万円」になるケース
- 夫:会社員として40年勤め、生涯の報酬が平均で月額「54万9000円」。国民年金保険料は満額支払い済
- 妻:会社員として40年勤め、生涯の報酬が平均で月額「37万4000円」。国民年金保険料は満額支払い済
夫婦ともに40年勤めあげ、かつ上記の収入を継続して得ている場合、月額の年金は33万4721円でした。
これにより、8月の年金支給額は66万9442円になるようです。
もっと稼いでいる夫婦は、理論上はもっと多くの年金が受給できることになります。
しかし、これらは「2ヶ月分」なので、9月も見越したやりくりが必要になります。さらに、「年金から天引きされるお金がある」ということも非常に重要なポイントです。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)