8月からは電気・ガス代の補助が再開します。定額減税や光熱費の補助があったとしても、この物価高でやりくりできる人は多くないかもしれません。
年金生活になると、2ヶ月ごとに振り込まれる年金でやりくりするため、一層家計を厳しく感じられるものです。
一般的に、年金生活になると現役当時の収入より減ることになります。夫婦で月に30万円以上の年金を受け取る世帯であっても、現役時代はもっと給料があったと考えられるため、生活水準を落とす必要があるでしょう。
本記事では、夫婦の収入ごとの年金目安額を見ていきます。厚生年金と国民年金の違いについても確認していきましょう。
1. 公的年金のしくみ「厚生年金か国民年金」をわかりやすく解説
日本の年金制度には「国民年金」と「厚生年金」があり、わかりやすく図で整理すると2階建ての構造となっています。
1.1 1階部分が国民年金(老齢基礎年金を支給)
- 加入対象:原則として日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直し)
- 年金額:保険料の納付期間によって決定。2024年度の満額は月額6万8000円(67歳以下の場合)
1.2 2階部分が厚生年金(老齢厚生年金を支給)
- 加入対象:主に会社員、公務員、厚生年金適用の事業所で働くアルバイトやパートなど
- 保険料:報酬比例制
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定