1.3 将来は「老齢年金」「障害年金」「遺族年金」が支給される
公的年金制度に加入することで保険料を納め、要件を満たせば「老齢年金」「障害年金」「遺族年金」が受給できます。
いずれも年金は原則として偶数月の15日に支給され、2か月分が振り込まれる仕組みです。
まず、「国民年金にしか加入していないのか」「厚生年金に加入しているか」によって、将来の年金受給額が変わることがわかります。
さらに、厚生年金に加入する場合は「収入」「加入期間」によっても個人差が表れることとなります。
なお、老齢年金は2024年度に2.7%の増額となりました。
2. 老齢年金の支給額は2024年度から2.7%の増額
2024年度の老齢年金は2.7%の増額となり、国民年金の満額は6万8000円となりました。
なお、厚生年金は先述のとおり個人差が大きいので、毎年厚生労働省から「モデル夫婦の試算例」が示されています。
2024年度は23万483円となりました。
これは”平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」”という条件のもと試算されたものです。
次章では、早見表にて「夫婦の収入ごと」の年金例を確認していきます。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)