地面をカーペットのように覆い、緑豊かな庭をつくってくれるグランドカバープランツ。その役割は景観を美しくするだけでなく、雑草の抑制や土壌の乾燥防止など多岐にわたります。
今回は筆者が「植えてよかった」と感じているグランドカバーの中から、植えっぱなしで10年以上も美しい姿を保ち続けている多年草を7種、参考価格とともに紹介します。
記事最後にはグランドカバーを枯らさず何年も育てるコツもお伝えしますので、さっそく見ていきましょう。
1. この記事で紹介する「10年以上植えっぱなしのグランドカバー」にまつわるあれこれ
写真のポテンティラ・ベルナほか、筆者の家に10年以上植えっぱなしのグランドカバーをご紹介します1/9
筆者撮影
- 日なたに「植えてよかった」10年以上植えっぱなしのグランドカバー5選
- 半日陰に「植えてよかった」10年以上植えっぱなしのグランドカバー2選
- グランドカバーを枯らさず何年も育てる「4つのコツ」
※開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や育てている環境によって異なりますので、ご注意ください。
2. 日なたに「植えてよかった」10年以上植えっぱなしのグランドカバー5選
2.1 クリーピングタイム
可憐な花と、爽やかな香りが魅力の「クリーピングタイム」2/9
筆者撮影
ハーブの一種ですが、おもに観賞用として楽しまれるクリーピングタイム。筆者も観賞用として育てています。
春には可憐なピンク色の小花が絨毯のように咲き誇り、踏むと葉から爽やかなハーブの香りが広がるため、五感で楽しめるのも魅力です。
※参考価格:200円~600円前後(3号ポット苗)
2.2 エリゲロン
花色の変化が楽しめる愛らしい小花「エリゲロン」3/9
筆者撮影
繊細な葉茎とデージーのような小花が愛らしいエリゲロン。咲き始めは白く、徐々にピンク色へと変化していくため、1株でさまざまな花色を楽しめるのが魅力です。
こぼれ種でもよく増えるため、筆者はときどき見回りをして、不要な場所に発芽した芽を取り除いています。
※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)
2.3 アケボノフウロ(ゲラニウム・サンギネウム)
暑さに強いナチュラルな花「アケボノフウロ」4/9
筆者撮影
アケボノフウロは可憐な花と柔らかな葉が魅力的。野趣あふれる草姿が、庭をまるで自然の野山のようなナチュラルな雰囲気にしてくれます。
一般的なフウロソウとは異なり、暑さも平気。毎年猛暑になる地域に住む筆者にとっては、まさに救世主のような存在です。
※参考価格:500円~700円前後(3号ポット苗)
2.4 ポテンティラ・ベルナ
鮮やかな小花と美しい葉が魅力の「ポテンティラ・ベルナ」5/9
筆者撮影
春~初夏にかけて、鮮やかな黄色の小花を咲かせるポテンティラ・ベルナ。花が終わっても切れ込みの美しい緑の葉が残り、年間を通して景観を楽しめます。
筆者は1株だけ植えたのですが、いつの間にか庭全体に広がっているほど強健な性質です。あまり広げたくない場合は、ときどき切り戻しや抜き取りをしておくのがオススメです。
※参考価格:400円~600円前後(3号ポット苗)
2.5 タツナミソウ
波頭のようなユニークな姿が特徴の「タツナミソウ」6/9
筆者撮影
タツナミソウはユニークな形状の花が特徴の日本の山野草。波頭が立つように一方向に並んで咲く様子が、名前の由来です。
半日陰から日なたまで幅広い環境に適応するため、筆者は樹木の下草として利用しています。
※参考価格:400円~500円前後(3号ポット苗)
3. 半日陰に「植えてよかった」10年以上植えっぱなしのグランドカバー2選
3.1 アジュガ
日陰と寒さに強いオシャレなグランドカバー「アジュガ」7/9
筆者撮影
アジュガは日陰でも元気に育つ常緑の多年草。春になると地面から立ち上がるように穂花を咲かせ、ランナーを伸ばしてテリトリーを広げます。
筆者はよくランナーを切って別の場所に移植していますが、すぐに根付くほど強健な性質です。
※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)
3.2 エゴポディウム
斑入りの明るい葉が鮮やかな「エゴポディウム」8/9
筆者撮影
耐陰性が強く、筆者の庭の半日陰になるスペースで活躍しているエゴポディウム。明るい緑と白い斑入り模様のコントラストが鮮やかで、6月頃にはレースのような白い花も咲きます。
生命力が旺盛で広がりすぎることがあるため、適度に間引きしながら管理しましょう。
※参考価格:400円~600円前後(3号ポット苗)
4. グランドカバーを枯らさず何年も育てる「4つのコツ」
グランドカバーを長く育てるコツをお伝えします9/9
筆者撮影
4.1 環境に合った品種選び
最も重要なのは、日当たり・水はけ・土壌の質など、自宅の庭の環境に合った品種を選ぶことです。品種特性を事前に調べておくことで、枯れるリスクが減り、無理なく育てられます。
4.2 定期的な見回り
グランドカバーは一度植えると手がかからないとはいえ、まったく放置してしまうのは避けましょう。定期的に様子を観察して、病害虫の兆候や生育の異常がないかを確認し、早めに対処することが大切です。
4.3 適度な剪定と間引き
品種によっては旺盛に生育し、周囲の植物を圧迫したり、蒸れて病気になったりすることも。適度な剪定や間引きを行うことで、風通しがよくなり、健全な生長を促します。
4.4 追肥の実施
何年も植えっぱなしにする場合、土壌の栄養分は徐々に消費されていきます。生育の様子を見ながら年に1〜2回程度、成長期に緩効性肥料を与えて、植物に十分な栄養を補いましょう。
5. 長年植えっぱなしにしても美しいグランドカバーで癒やしの庭を
筆者の庭で10年以上も枯れずに育っているグランドカバープランツたち。雑草の悩みを軽減し、土壌環境を整えながら、庭全体を健やかに保ってくれる強い味方です。
葉の美しさだけでなく、四季折々の花も咲き、庭を彩りあふれる空間にしてくれます。丈夫で手軽に育てられるグランドカバーで、潤いと癒やしのある庭をつくってみませんか。