物価高騰の煽りを受け、節約志向が高まっている現在。ガーデニングも例外ではなく「庭づくりにお金をかけている場合ではない」「花は贅沢品」と考えてしまう方も多いことだと思います。

しかし、花や緑は眺めているだけでも癒しを感じられるもの。開花期間が長い花や丈夫で枯れにくい花、また年間を通して葉が茂っている植物を選べば、たくさん苗を購入しなくても花や緑が楽しめる庭をつくることは可能です。

そこでこの記事では、ガーデニング代が節約できる「植えっぱなしで毎年長い期間花が咲く常緑多年草」を厳選して3種、参考価格とともにご紹介。苗の購入コストを抑えたい方、またお金をかけずにガーデニングを楽しみたい方はぜひ参考にしてください。

1. この記事でご紹介する、開花期が長い常緑多年草

開花期が長くてコスパがいい常緑多年草をご紹介します1/4

赤やサーモンピンクの花を咲かせている、ゼラニウム

nnattalli/shutterstock.com

  • ナデシコ(ダイアンサス)
  • ゼラニウム
  • スーパーアリッサム

いずれも開花期間が長く、丈夫で育てやすい花ばかり。記事の最後では「2023年度のガーデニング・家庭菜園の市場規模」についてもお伝えします!

2. ガーデニング代の節約!植えっぱなしで一年中庭を彩る常緑多年草3選

2.1 奥ゆかしさと可憐な魅力を併せ持つ「ナデシコ(ダイアンサス)」

繊細で可憐な花姿が魅力の「ナデシコ」2/4

花びらの縁が白色の、ピンクの花を咲かせている、ナデシコ

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  • 開花時期:春~初夏・秋~晩秋

ナデシコは可憐な花姿と育てやすさが魅力の植物。どこか奥ゆかしさも感じられ、和洋どちらの庭にも馴染みやすい雰囲気をもっています。

花の形や草丈が異なる園芸品種がとても多く、カラーも暖色からダーク系まで豊富。小さな庭には草丈が低くて這うように成長する矮性種を、花壇の主役として楽しみたいときは草丈の高い品種を選ぶなど、庭や家の外観に合わせた品種選びが楽しめますよ。

高温多湿が苦手なので、梅雨前に草丈の半分くらいの高さまでバッサリと切り戻しをするのが、秋の花を咲かせるコツ。寒さには強く、寒冷地でも屋外で越冬できます。開花期間が短い品種もあるため、ラベルを確認してから購入しましょう。

※参考価格:300円~900円前後(3号ポット苗)

2.2 葉がオシャレな品種も多い「ゼラニウム」

花も葉もオシャレな「ゼラニウム」3/4

赤やピンクの花を咲かせている、ゼラニウム

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  • 開花時期:春~初夏・秋~晩秋

スッと伸びた茎の先に華やかな花を咲かせるゼラニウム。おもに春と秋に花数が多くなりますが、環境が合えば季節を問わず花が咲く頼もしい植物です。

赤やピンク、白や複色などのカラーがあり、一重咲きや八重咲きなど咲き方が違う品種も豊富。葉に白い模様が入る斑入り種や、季節ごとの葉色の変化を楽しめる「モミジバゼラニウム」など、葉がオシャレな品種も数多く揃っています。

初心者さんでも育てやすい性質ですが、暑さに弱いので梅雨前に込み合っている枝葉を切り戻して夏越しさせましょう。霜が降りる地域では、晩秋からマルチングなどで防寒対策をすると冬越ししやすくなります。

※参考価格:300円~1000円前後(3号ポット苗)

2.3 甘い香りも楽しめる「スーパーアリッサム」

甘い香りのキュートな花「スーパーアリッサム」4/4

白い小花を咲かせているスーパーアリッサム

出所:PROVEN WINNERS(R)

「スーパーアリッサム」は、カスミソウのような小花を株いっぱいに咲かせる植物。「スイートアリッサム」の改良品種で、より暑さに強い品種となっています。

花色は白と紫で、どちらも甘い香りが楽しめるのも魅力。緑×黄の葉がオシャレな「フロスティーナイト(白花)」、緑×白の葉がクールな「アイシクルナイト(白花)」など、カラーリーフとしても活躍してくれる品種も販売されています。

鉢や花壇に植えるのはもちろん、ハンギングバスケットに植えたり、グランドカバーとして楽しんだりするのもオススメ。湿気が苦手なので、梅雨前に切り戻しをして通気性を確保しましょう。

※参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)

3. コスパを抑えて花&緑が楽しめる庭づくり

限られた季節を元気に咲く一年草もステキですが、植えっぱなしで一年中庭を彩ってくれる常緑多年草はコスパ面で優秀、かつローメンテな庭づくりの強い味方。

今回ご紹介した多年草はすべて春と秋が植えどきで、日当たりと風通しのよい場所を好みます。庭の日当たりが悪い場合は、夏〜秋にかわいい花が咲くヤブランや葉色が美しいヒューケラ、冬に凛とした花を咲かせるクリスマスローズなど、耐陰性が強い常緑多年草がオススメです。

本記事で紹介した植物以外にも、常緑多年草にはさまざまな種類があります。ぜひ庭の環境や雰囲気に合う常緑多年草をセレクトし、お金をかけない庭づくりを楽しんでくださいね。

4. 【園芸に関する費用】2024年の園芸用品に関する支出は3848円

ガーデニングなど、新たな趣味を始めたいというとき、「どれぐらいの費用がかかるのか」が気になる方も多いのではないでしょうか。

総務省統計局のデータによると、2024年の園芸用品に関する支出は3848円となっています。

4.1 園芸用品に関する支出は3000円台後半から4000円台前半で推移

  • 2017年:3653円
  • 2018年:3606円
  • 2019年:3498円
  • 2020年:3778円
  • 2021年:3794円
  • 2022年:4274円
  • 2023年:3969円
  • 2024年:3848円

園芸用品に関する支出は、2019年以前では全体としては減少傾向にありました。

しかしながらコロナ禍の影響もあってか、2020年より増加の兆しが見られました。その後2023年には減少に転じましたが、全体として近年は3000円台後半から4000円台前半で推移しています。

続いて、実際に園芸に利用する植物に関する支出も見ていきましょう。

4.2 園芸用植物に関する支出は、3000円台前後で推移

  • 2017年:3509円
  • 2018年:3198円
  • 2019年:3068円
  • 2020年:3226円
  • 2021年:3370円
  • 2022年:3476円
  • 2023年:3301円
  • 2024年:2922円

園芸用品同様、2020年から2022年にかけて増加傾向にあり、2023年には減少に転じていることがわかりました。

揃える道具や、育てる草花の種類によって費用は大きく変わってきます。

支出の金額を見る限り、ガーデニングは、比較的コスパよく楽しめる趣味といえそうです。これからガーデニングを始めたいという方は、ひとつの目安としてみてください。

参考資料