4. 2023年度のガーデニング・家庭菜園の市場規模は2321億円
家庭菜園やガーデニングは、家庭で気軽に始めることができる活動や趣味です。
自然と触れ合うことでリラックス効果もあり、また適度な運動になるため、健康にもいいなど、メリットも多くあります。
市場調査や世論調査・調査分析を行う総合調査機関・株式会社矢野経済研究所が、2024年12月に発表した「国内におけるガーデニング・家庭菜園市場」調査結果によると、2023年のガーデニング・家庭菜園の市場規模(生産者・メーカー出荷金額ベース)は2022年度比99.1%の2321億円と前年度を下回りました。
同研究所によると、2023年度はコロナ禍の特需等の反動が続いたと考えられるということです。
なお、上記グラフを見てもわかるように、ガーデニング・家庭菜園市場は成熟しています。
従来、ガーデニングや家庭菜園は、60歳代~70歳代のシニア層が市場の主力顧客でした。
しかし高齢化により市場は縮小傾向にあり、若年層や50歳代の新規顧客の開拓が課題となっています。
とはいえ、市場の規模は安定しており、コロナ禍以降、自宅用としての観葉植物、鉢植えの植物が定着しています。同調査では、2024年度のガーデニング・家庭菜園市場規模は同100.6%の2334億円を見込んでいます。
参考資料
LIMOガーデニング部
執筆者
樹木医の鈴森真樹を中心としたメンバーで構成する、株式会社モニクルリサーチ運営の『LIMO(リーモ)〜くらしとお金の経済メディア〜』のガーデニング企画担当チームです。
季節の寄せ植えや、初心者でも育てやすい多年草・宿根草、季節を彩る一年草など草花の情報から、室内で1鉢から楽しめる観葉植物や多肉植物のこと、ベランダ栽培もできるハーブや野菜などの家庭菜園企画まで、幅広いガーデニング情報をお届けしています。
メンバーは、プライベートでもベランダガーデニングや家庭菜園、観葉植物の栽培などをそれぞれのペースで楽しんでいます(最新更新日:2025年4月23日)。
監修者
LIMO編集部
ライター/樹木医/1級造園施工管理技士
日本大学生物資源科学部を卒業後、同大学院にて外来植物について研究し、修士号を取得。在学中に参加していた、自然環境保全活動を行うNPO法人のインターンシップでは、都市公園での植生管理や環境教育などの活動を3年間経験した。
大学院卒業後はテーマパークの植栽管理業務に7年間従事。たくさんの個性豊かな植物のメンテナンスに携わった。樹木医、1級造園施工管理技士保有。
その後フリーランスライターを経て、現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO」でガーデニングやアウトドアに関する記事を執筆。自身の経験と知識をもとに、わかりやすい記事の執筆を心がけている。
現在は秋田県在住で、趣味は植物を育てることとアウトドア。好きが高じて、学生時代にキャンプ場でアルバイトをしていた。同時期に始めた登山は15年以上続けているが、現在は育児中のためハードな登山は自粛し、子連れハイキングを楽しんでいる。