クリスマスが過ぎ、街がお正月の準備で華やぐこの季節。何かと慌ただしい毎日ですが、お庭や玄関先に少し彩りを加えるだけで、ぐっと新年を迎える気持ちが高まります。

「でも、手間のかかるガーデニングはちょっと…」と感じる方もご安心ください。今回は、植えっぱなしでも毎年美しい姿を見せてくれる、冬に赤い実がなる常緑低木をご紹介します。

常緑の葉と赤い実のコントラストが冬の景色に映えるだけでなく、どれもお正月にぴったりの縁起物ばかり。比較的小さく育つため、スペースが限られた場所でも楽しめます。この記事を参考に、新しい年を華やかに彩る一鉢を見つけてみてはいかがでしょうか。

1. 年末年始を彩る《冬に赤い実がなる木》和モダン&縁起物のちいさめ低木4選

1.1 ナンテン(南天):「難を転ずる」お正月のシンボルツリー

難を転ずるお正月の縁起物「ナンテン」

赤い実をたわわに実らせているナンテン。葉は濃い緑色

出所:tamu1500/shutterstock.com

お正月の飾りとして古くから親しまれているナンテンは、「難を転ずる」という語呂合わせから縁起物とされています。すらりと伸びた枝に付く繊細な葉と鮮やかな赤い実のコントラストがとても美しく、その凛とした姿は新年を迎えるのにふさわしい佇まいです。

初夏には可憐な白い花を咲かせ、冬には葉が紅葉することもあり、一年を通して季節の移ろいを感じさせてくれるのも大きな魅力。暑さや寒さに比較的強く丈夫ですが、強い直射日光や乾燥が少し苦手です。午前中だけ日が当たるような場所で育てると、毎年美しい実を楽しめるでしょう。玄関先に一本あるだけで、お正月の雰囲気がぐっと高まりますよ。

※参考価格:1000円~1700円前後(5号ポット苗)