1.2 ヤブコウジ(十両):グランドカバーにもなる奥ゆかしい魅力
ヤブコウジは、樹高30cmほどのコンパクトな樹木。小ぶりながらも宝石のように美しい実をつけることから、センリョウやマンリョウに次ぐ「ジュウリョウ(十両)」という愛称でも親しまれています。艶やかな葉の下に隠れて実る赤い実は、控えめながらも存在感抜群。庭のアクセントとしても活躍してくれるでしょう。
地下茎でゆっくりと広がっていくため、大きな木の根元を彩る下草や、日陰になりがちな場所のグランドカバーにも最適です。日本に自生する植物なので耐寒性も高く、一度植え付ければほとんど手がかからないのも嬉しいポイントといえます。忙しい方やガーデニング初心者の方にこそおすすめしたい、奥ゆかしい魅力を持つ植物です。
※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)
1.3 センリョウ(千両):切り枝でも楽しめるお正月の定番
「千両」という景気の良い名前を持つセンリョウは、お正月の生け花に欠かせない縁起物です。
特徴は、光沢のある葉の上にちょこんと乗るように付く赤い実。まるで緑の葉がお皿のように実を受け止めているような、ユニークな姿が楽しめます。
庭木として育てるのはもちろん、実が付いた枝を数本切って室内に飾れば一気にお正月らしい華やかな雰囲気に。日陰に強く育てやすい性質ですが、毎年美しい実を楽しみたいときは、早春に古い枝を根元から切り戻しましょう。そうすることで新しい枝が伸びやすくなり、次の冬もたくさんの結実が期待できますよ。
※参考価格:500円~1400円前後(3号ポット苗)

