さまざまな問題が取り沙汰されているマイナンバーカードですが、カードの申請件数や健康保険証・公金受取口座の登録数はどのような推移になっているのでしょうか。最新の状況をチェックしていきましょう。

【マイナンバーカード】カードの申請件数

デジタル庁が2023年6月4日に発表した政策ダッシュボードによると、マイナンバーカードの累計申請件数(有効申請)は9707万7671件、累計交付数は9141万7586件。人口に対する申請件数率は77.1%。1日あたりの申請件数は1万3150件(直近4週平均)。先週の申請合計件数は8万1859件で、前週から4506件減でした。

【マイナンバーカード】健康保険証の登録状況

健康保険証の累計登録件数は6334万2033件。登録率は69.3%。1日あたりの申請件数は10万6042件(直近4週平均)。先週の申請合計件数は61万5209件で、前週から15万8298件減でした。

【マイナンバーカード】公金受取口座の登録状況

公金受取口座の累計登録件数は5537万4740件。登録率は60.6%。1日あたりの申請件数は8万2713件(直近4週平均)。先週の申請合計件数は52万6133件で、前週から1443件減でした。

【マイナンバーカード】最新の周辺情報

マイナンバーカードの申請件数は、「マイナポイント第2弾」の対象となるための申請期日が2023年2月28日に設定されていたこともあり、3月に大きく上昇。その後は健康保険証情報や公金受取口座の誤登録などの問題が相次いで発覚したこともあり、カードの申請件数・健康保険証の利用登録、公金受取口座の登録件数いずれも減少しています。

特に公金受取口座の登録件数は過去半年で最低水準となっており、国民の不信感と警戒感が反映される結果となっています。デジタル庁は各自治体と連携して対策を急いでいますが、信頼回復には抜本的な改善が必要になってくるかもしれません。

これから健康保険証情報や公金受取口座を登録する方に関しては、念のため、紐づけ後にマイナポータルから自分の情報が紐づけられているか、他人の情報が紐づけられていないかをチェックすることをおすすめします。

参考資料

大蔵 大輔