さまざまな問題が取り沙汰されているマイナンバーカードですが、カードの申請や健康保険証・公金受取口座の登録率はマイナポイントなどをテコに高い水準まで達しています。最新の登録状況をご紹介します。
【マイナンバーカード】カードの申請件数
デジタル庁が2023年5月21日に発表した政策ダッシュボードによると、マイナンバーカードの累計申請件数(有効申請)は9690万9447件、累計交付数は8996万5361件。人口に対する申請件数率は77.0%。1日あたりの申請件数は1万4684件(直近4週平均)。先週の申請合計件数は9万4272件で、前週から1万1428件減でした。
【マイナンバーカード】健康保険証の登録状況
健康保険証の累計登録件数は6195万3317件。登録率は68.9%。1日あたりの申請件数は10万9118件(直近4週平均)。先週の申請合計件数は73万2127件で、前週から11万6212件減でした。
【マイナンバーカード】公金受取口座の登録状況
公金受取口座の累計登録件数は5432万1031件。登録率は60.4%。1日あたりの申請件数は8万9796件(直近4週平均)。先週の申請合計件数は59万9346件で、前週から6万3568件減でした。
【マイナンバーカード】最新の周辺情報
マイナンバーカードの申請件数は、「マイナポイント第2弾」の対象となるための申請期日が2023年2月28日に設定されていたこともあり、3月に大きく上昇。その後は大きく落ち込んでいます。公金受取口座や健康保険証情報の誤登録が相次いでいることも大きく影響していると考えられます。
5月にはマイナンバーカードの一部機能をスマートフォン単体で行えるようになりましたが、機能拡張はまだ途上で、2024年度末までの運転免許証との一体化も検討が進められています。また、6月1日にデジタル庁が取りまとめた政府が取り組むべき重点計画の改定案の中に、2026年中にセキュリティ対策を万全にした新しいマイナンバーカードを導入するという案が盛り込まれるなど、しばらくはさまざまなトピックが飛び交うことになりそうです。
参考資料
大蔵 大輔