マイナンバーカードを巡るトラブルが次から次に噴出しています。特に公金受取口座の誤登録は、現時点で損害は確認されていないとはいえ、最重要ともいえる情報がリスクにさらされているとあって行政への不信感が深まっています。

【マイナンバーカードの公金受取口座誤登録】問題発生の原因は?

今回の問題は手続きを支援する各自治体において、窓口の端末操作を誤ったことが原因とされています。具体的には、先に登録作業を行っていた利用者のマイナポータルからログアウトすることなく、次の利用者の手続きを行ってしまったため、前に手続きをしていた利用者のアカウントに後で手続きした利用者の口座が紐づけされていました。

【マイナンバーカードの公金受取口座誤登録】誤登録のあった自治体は?

デジタル庁は2023年6月13日に誤登録のあった自治体の最新情報を更新。6月12日17時の時点で、16自治体で22件の誤登録が確認されています。

<公金受取口座の誤登録があった自治体>

  • 岩手県盛岡市(1件)
  • 福島県福島市(4件)
  • 福島県いわき市(1件)
  • 埼玉県ふじみ野市(1件)
  • 東京都豊島区(2件)
  • 神奈川県海老名市(1件)
  • 岐阜県北方町(1件)
  • 愛知県瀬戸市(1件)
  • 大阪府富田林市(1件)
  • 広島県大竹市(1件)
  • 香川県高松市(2件)
  • 福岡県北九州市(1件)
  • 福岡県中間市(1件)
  • 佐賀県嬉野市(1件)
  • 大分県大分市(2件)
  • 大分県中津市(1件)

【マイナンバーカードの公金受取口座誤登録】登録状況の確認方法は?

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公金受取口座情報が正しく登録されているかはマイナポータルを経由して確認することが可能です。スマートフォンなどからマイナポータルにログインする→ホームの「注目の情報」の「公金受取口座の登録・変更」にアクセス→公金受取口座の「登録状況ページ」から確認する、という手順です。

マイナポータル対応端末を所有していない場合は、家族の端末からアクセスする、住んでいる市区町村の担当窓口に設置されている支援端末から確認することも可能です。支援端末はすべての市区町村に設置されているわけではないので、事前に電話で設置の有無を問い合わせておくことをおすすめします。

参考資料

大蔵 大輔