2. 日本の平均年収はいくらか
厚生年金の平均である14万円を目指すには、「現役時代の年収460万8000円」がひとつの目安になりそうです。
では、現在の日本の平均年収はいくらなのでしょうか。
国税庁 「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は443万円です。
ただし、年齢とともに年収があがることが一般的ですよね。ここではわかりやすいように、年代別の平均年収も確認しましょう。
女性の場合、どの年代においても年収400万円を超えることがありません。
男性の場合は50~59歳でピークを迎え、687万円になるようです。
もし男性が年代別平均通りの年収を20歳から60歳まで稼いだとすると、単純計算で平均は約530万円となります。
この場合には、さきほどの「年金14万円」は超えるであろうと予想できますね。
実際、厚生労働省の資料によると、男性の厚生年金平均は16万4742円、女性の平均は10万3808円です。
厚生年金で平均額を貰うためには、多くの女性が選ぶ「パート」等では難しいことが分かります。