2.  老後は厚生年金10万円受給で暮らせるのか

老後を迎えるにあたり、基礎年金を含む厚生年金の収入が10万円程度であることがわかると、少し厳しく感じてしまうかもしれません。

ただし、厚生年金の受給額はその人の現役時代に収めていた年金額によって個人差があります。現在の水準が続くとも限らないため、正確な見込額は「ねんきんネット」などで定期的に確認するようにしましょう。

その上でやはり10万円程度だとわかった場合、老後に向けた対策が必要となります。

2.1 年金が少ない場合は貯蓄を切り崩す

年金で足りない分は、何かで補う必要があります。その1つ目の方法が貯蓄で補うということです。

その際、銀行預金だけを利用するのは今の金利ではもったいないかもしれません。

例えばiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)であれば、拠出したお金を運用することで増やすことが可能です。もちろん減るリスクがないというわけではないですが、リターンが期待できるのは銀行預金にない魅力です。

出所:iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)の特徴」

また運用益に対する税金が非課税である点や、受取時の税制優遇も見逃せないポイントです。こうした制度をうまく利用することで、老後までの期間に貯蓄を増やすことが大事です。